この世で一番太っている

私はこの世で一番太っている

実際そんなことないのは分かっている

ただ、学生時代に数回言われた
「デブ」という言葉が脳裏にこびりついていて
鏡に映る自分がどうしようもなく醜く見える

いくら痩せても
いくら整形しても
いくら努力しても
私は世の中で一番太っていて一番醜い

私にとってなんでもない人から言われる
「可愛い」なんてなんの意味もない

私のことを可愛いと思う馬鹿な男なんて興味ない

好きな男に言われないと意味がない

でも私が好きな男はセンスがいいから
私みたいな女のことを「可愛い」なんて言わない

好きな男が私のことを「可愛い」と言うときは
壺を売りつけたい時かお金を貸して欲しいとき
だけだと思う


認知が歪みに歪んでここまできた

どうすればいいんだろう

家にいても「帰りたい」と思う

どこに?

帰る場所なんてどこにもない



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