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京都市役所と京都府庁へ行ってみた 〜香害対策は?〜 (保育園と香害)

芽生えた。素朴な疑問が。自称化学物質過敏症の京都市民として、京都府民として。化学物質過敏症やいわゆる香害について市や府の認識や対応はどうなのか、と。

京都市京都府のホームページで検索する。情報発信、なさそう・・・。(もちろんわたしの探し方が至らない可能性は十分にある。少なくとも、わかりやすく大々的にされてはいないと言えるだろう。)


香害は公害 ー「甘い香り」に潜むリスク(水野玲子著、ジャパンマシニスト社、2020年)にはこう書いていある。

「香害をなくす連絡会」(10頁参照)の調べでは、2020年6月現在、香りや化学物質の害を知らせるポスターやチラシなどを作成した自治体は51、ホームページで呼びかけた自治体は94に上りました。

国内でも啓発は始まっている!

同書には「香りや化学物質の啓発を行った都道府県および市町村・区」という表も掲載されている。これによれば京都府はホームページで啓発を行ったことになっているが見つけられなかった。(見つけた方は教えてください!)

「わからないことは聞いてみよう〜」と自転車を走らせた。(以下、2021年4月時点の情報です。わたしのメモと所感によるものです。)


京都市 保健福祉総務課

京都市役所分庁の地下1階にある保健福祉総務課に行った。

役所へ手続き以外で行くなんて初めてのこと。近くの職員さんに話しかけると別の職員さんに取り次がれ、椅子に案内された。

事情などを聞かせてくださいと言ってもらえたので、
・京都市認可保育園でいわゆる香害問題に直面していること(診断は受けていないがわたしに症状があること)
・症状が出ているひとだけの問題ではないので、市としての現状の認識と啓発などの準備があるかどうかを教えていただきたいこと
を話す。

そしていただいたご回答がこちら。

医療衛生企画課が担当
・京都市としての取り組みや相談窓口はない
・化学物質過敏症についての市民の声はパラパラとある
・必要に応じての個別対応を該当施設などにしてもらっている

市民の健康に関する顕在的、潜在的な課題なので市としての対応を要望した。


京都府 健康福祉部薬務課

京都府庁2号館2階にある健康福祉部 薬務課へ行った。

わたしの話が至らなかったのか意思疎通を図るまで時間がかかった。直球の回答をあまりいただけなかった認識だが、はっきりわかったことはふたつある。

・化学物質過敏症については症状のある府民への個別の助言などを行っている
・流通の規制には法的根拠が必要である

具体例を求められたので大阪府高槻市のホームページを伝え、お見せした。情報収集をしていただきたい旨、要望した。

市より府のほうが組織が大きくて分業制である印象を受けた。


幸か不幸か・・・CM効果

柔軟剤などの香りと化学物質やマイクロカプセルの話が職員さんたちの頭の中でつながっていると感じられなかった。市役所でも府庁でも。

そこで一計を案じた。

「『香りが長持ちする』といった柔軟剤や洗濯洗剤のCMを見たことありませんか?」と問いかける。そうすると「あ、ありますね〜」という感じの反応。(そう仰ったワケではない。職員さんたちは丁寧で思慮深い雰囲気。身動きや表情、言葉をまとめてわたしの主観で文字にまとめさせてもらっただけである。)

CM効果ってすごいですね。いろんな意味で。


わかったこと&気づいたこと

今回、市役所と府庁に行ってわかったことと気づいたことは大きく三点。

・香害は京都市や京都府として対応が必要な課題、ましてや緊急度の高い課題として認識されていない(もしくはそういう姿勢をとることになっている)。
・わたし自身、市や府の役割を認識していない。
・症状の重い方はこうした行動も難しい。(職員や来庁者が香りを拡散している場合が考えられるから。移動中も危険にされされる可能性があるから。)


正直なところ勢いで行った。予定変更で時間ができたことと緊急事態宣言が出そうな事態に勝手に「今だ!」と思って。

準備不足を反省する面もあるが、この三点がわかったのも収穫である。

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保育園で直面している香害について。著者は自称化学物質過敏症。症状の有無は関係なく化学物質を吸って触って食べて体に蓄積させている危険性を問題…

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