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小学校の先生がクラファンに挑む

この夏、24年間の人生で初めての経験をさせていただきました。

それは自らの手で「お金」を集め、「お金」をいただくクラウドファンディングに挑戦したことです。

大学を卒業してからすぐに先生として働き始めた自分は公務員として給料はいただいてみたものの、自らの手で「お金」を稼ぐという感覚はほとんどありませんでした。

そんな今回の挑戦、葛藤、学びをまとめました。



このnoteは【永久保存版】。

今まで「教育」しか考えてこなかった人間が、どのように1,241,500円の支援と149人の支援者を集めることができたかをまとめてみました。

ぜひ、最後までお読みください。



①「信用両替機」は本当か。


初めての挑戦ということで、事前に念入りな準備を行いました。そもそもファンドレイジングの知識がゼロだったので。

クラファンに関する内容が書いてある書籍を読んだり、ファンドレイザーと繋がり、ゼロだった知識を蓄えていきました。

その中でもよく名前が出てきた、キングコングの西野亮廣さんの考えを参考にさせていただきました。これまでビジネスっぽい人とのを関わりは少なく、西野さんのことを深く知ることができたのは今回が初めてです。



本の中で何度も何度も繰り返し出てきた、「信用」という言葉。

この「信用」という数値化するための手段としてクラファンがあるという位置づけでした。


なるほど、、、と思った反面、人の「信用」をクラファンという手段で簡単に測れるものではないのではと思いました。


人の「信用」には段階があります。

いや、段階という明確な区別はなくグラデーションのようなもの。


彼女の場合、誕生日プレゼントを上げた翌日の「信用」は高くても、ケンカした翌日の「信用」は低くなります。このように上がり下がりを繰り返す「信用」を一元に数値化することは、難しいのではと考えました。



今回のクラファンを通じた学びから、結論を申し上げますと「両替機」という一面は持っているものの、必ずしも「信用」の対価を得られるわけではないです。しかし、対価が得られなくても「信用」は築き続けるべきだと学びました。


自分がだれかのために尽くし、「信用」を得ているという体験があったとしても、相手が同等の「信用」を得ているという保証はどこにもありません。どれだけの「信用」を積み重ねてたとしても、対価を支払うか支払わないかは、本人が決めるということは仕方ないのです。


結論、「信用」を積み重ね続けるということは対価を気にせず、相手の幸せや喜びだけを考えていくことが一番かなと思います。



今回は、結果的にお金という対価で「信用」がカタチになりましたが、お金だけが対価ではありません。「頑張れ〜〜。」と応援してくれることやSNSで拡散してくれることなど目には見えにくい対価もたくさんあります。


日常の中でも、目に見えない対価はたくさん散りばめられています。できるだけ、一つ一つの対価に気づき、感謝の気持ちを伝えようと思いました。


②眠れない日々


実は、クラファンを初める前から、お金をいただくことに対して不安や恐れを感じていました。プロジェクトに参加してほしい、応援してほしいという気持ちはあったのですが、もっと有効なお金の使い道があるのではと思ってしまう自分がいました。


かといって、残り1週間で達成率が50%だった時は、どうすればいいんだという気持ちに押しつぶされそうでした。


自分はこのストーリーを支援してくださる人たちにできるだけ伝える。何か伝えたいことがある時は自分の弱みもさらけ出すことを大切にしました。


驚くべきことに、弱みをさらけ出した人ほどクラファンの支援が増えました。弱みに共感してくれた人、弱みを受け止めてくれた人が、支援してくれたのです。


それだけ、ストレートに伝える言葉は聞く人の心を動かすということが今回のクラファンで身をもって感じました。



もう一つ、今回苦しかったのは、クラファンに懸ける時間が圧倒的に少なかったこと。日中は小学校の先生。退勤後はクラファンの戦略やイベントの企画などを考え、その後にようやく一人一人への個別メッセージ。


できる限り、チームでクラファンの役割分担をしましたが、なかなか機能はしなかったように感じます。チームマネジメントでも時間が取られ、本当に苦しい時もありましたが、何とか達成出来てほっとしています。


クラファンに挑戦する前に、本当に覚悟は出来ていますか??と問いかけてみてください。相当なメンタリティが必要です。


③クラファン成功に必要な○○力


自分が思うクラファン成功の秘訣は応援され力です。


実は、同じタイミングで友達が二人もクラファンに挑戦していました。何も知らないまま、プロジェクトがスタートしてから気がつきました。

その友達の思いつきで、クラファンに挑戦しようと思った理由や過程の中での学びをシェアするイベントを開催しました。他にもクラファン関係で10本ほどのイベントを開催したかな〜〜。



自分も含め、友達二人もクラファンは無事に成功。

三人の共通点を考えると、イベントを開催することが趣味になっていて、常に人を巻き込み続けています。


巻き込み続けることで自然と人は集まり、自分のファンが出来てきます。このファンに今回の挑戦でどれだけ助けられたことか。


クラファンはお金を集める手段ではなく、ファンを集める手段だということが最大の学びかもしれません。


今回のクラファンで自分は声をかける《リスト》を作りました。ファンドレイジングや集客など、誰に声をかけたか把握するためには必須ですよね。

しかし、この《リスト》を毎回作ることは、大変な作業になります。そこで、人生の中で作るタイミングは一度だけと決めました。



自分と繋がっている人は、すべて大切な人。今回、支援してくださった149人の方々や周囲の人たちとの関係性をこれからも大切にしながら、次は自分が応援する立場として支えていきます。


最後に、、、


今後は、《クラファン×教育》の可能性を模索していきたいと考えています。

日本の教育現場では、お金のことについて一切教えてくれません。計算することは出来ても、お金の周りにある信頼や人間関係はどこで学べるのか、分かりません。


幸いにも、自分を先生をさせてもらいながら、クラファンを成功させることができました。この経験を次は、子どもたちと実現していきたいです。子どもたちの「やってみたい」からプロジェクトを立ち上げ、お金を一緒に集める過程をデザインすることが楽しみです。


なぜ、お金に関して教育現場が触れてこなかったのか二つの要因があります。一つ目は先生がそもそも知らない、新しいことをやる余裕がないということ。二つ目は失敗した時のリスクを考えていることが大きいからです。


先生は学びや教育をアップデートする立場にあります。確かに多忙なライフスタイルかもしれませんが、10年も20年も同じ教育を繰り返しているようでは、その国の未来はありません。


また、学校という安心・安全の場でお金に関わる挑戦をしなくて、今の社会を変えていくイノベーターが生まれるのでしょうか。どんなによい教育を提供しても、理想と現実を埋め合わせる過程を経験がなければ、子どもたちは潰れてしまいます。


小学校の先生として、子どもたちの心に寄り添い、気持ちを引き出すことはできるようになってきました。次はその気持ちを具体的なアクションに落とし込み、実行する仕組みが必要だなと感じていました。



これからは、クラファン先生として新たな挑戦を!!!!

引き続き応援してくださると嬉しいです。そして、繋がっている皆さんのことを心から応援しています。


こんなイベント企画していますので、よかったら直接お話ししましょう。

豚の貯金箱は可愛らしかったのでデザインしました。


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