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「怖さの新年」。2022.1.8.

 寒い。
 まだ少し雪が残っている。

 女子高生が自転車に乗って、道路で滑って声を上げていた、という話を妻に聞いた。

 日射しは、暖かい。
 午前9時前に家を出る。

凍っている道路

 道路では、雪が溶けてから凍っているところがあって、それは、日陰になっている場所で、その上で歩くと、とても滑りそうだった。
 
 それでも、向こうから近づいてくる運動部らしき男子高校生は、その上を歩いてくる。 

 さらに駅に向かって歩くと、オウムの鳥カゴの前で、自転車に乗った若い父親と小さい息子が、「こんにちは」と、何度か繰り返している。オウムは、それほど反応もしないまま、カゴの中で、小さく動いている。

 それでも、しばらく「こんにちは」が繰り返されていた。楽しそうに見えた。

 空気は冷たい。

 1000円カットの店も、牛丼屋にも人はいない。

繰り返されること

 いつもよりも一本早い電車に乗れた。
 ホームには、人が多い。

 電車に乗ったら、これだけ寒くても窓が少し開いている。

 去年暮れまでは、感染が落ち着いていたのだけど、今年になって、また感染が増えてしまっていた。

新たな変異株「オミクロン株」の感染者を全員入院としていた原則を見直し、重症化リスクが高い場合を除いて宿泊療養とする緊急対応を決めた。宿泊療養が難しい場合は自宅療養とする。

 もう「自宅療養」の言葉が出ている。感染しても、入院できないのかもしれない。
 オミクロン株は、感染しても軽症という話も聞いたことがあるけれど、感染者数が膨大になったら、また2021年の夏のようなことが繰り返されるのだろうか、と不安は大きくなる。

車内広告

 私鉄の終点で降りて、JRに乗り換える。
 いつものように人が多い。
 改札に入ったところにあるアルコール消毒のポンプを使っているのは、今年も私だけだった。

 いつもよりも一本早い電車に乗れた。
 今日は、窓が少し開いている。
 静かな車内。小さい子供の、電車についての言葉だけが響く。

 大きな駅で人が降りて、グッと車内の人口が減る。
 一時期は、美容整形の広告が多かったのだけど、今日は、1月からのテレビドラマや、化粧品、予備校の広告が目立つ。

セキやクシャミ

 車内で、セキをする人が何人かいる。
 目的の駅で降りて、歩いていると、大きいクシャミをする男性がいる。

 セキやクシャミの意味合いが、また変わってきてしまっている。

 怖い年明けになった。だけど、表面的にはそれほど変わらない。ただ、去年、感染者が増えた時も、幸いにも、自分が感染したり、家族が感染しなかったから、ビクビクしながらも、普通に生活できたのだけど、感染したら、全く違っていただろうし、これからも、そういう恐れを持ちながら生活していくのだとも思う。

 駅の構内から出たら、空気は冷たい。
 道路に雪が残って、凍っている。

 公共の建物の中には、今日もワクチン接種の案内の人が立っている。3回目接種の文字は、「5月8日」の日付とともに表示されている。


夕方

 用事が済んで、夕方の午後4時過ぎに、朝降りた駅に再び戻る。

 だいだい色の光が満ちているように見える。雪が道路のすみに少し残っている程度になる。

 電車に乗り込む。車両の中に立っている人は10人程度だから、空いているレベルだった。
 朝もそうだったのだけど、小さい子供が目立つ。

ニュース

 ドアの付近が混んでいるので、少しズレて立っていた。
 前の座席に座っている黒い上着。黒いマスクの30代くらいの男性の左指は、スマホの画面を、とても速く連打している。

 ちらっと画面が見えたら、ゲームだった。
 だんだん体が動いていた。

 次の駅で、人が多く降りて、空いた。
 両隣とも、一人分の距離をとれるほどの空席ができたので、座る。

 ドアの上の小さい画面にニュースが流れる。

 沖縄・広島・山口 「まん延防止」
 シドニー・ボワチエさん死去
 共助組織  雪おろし
 小嶺忠敏さん死去
 北朝鮮 不参加へ
 ワカサギ釣り 解禁


 駅で電車を乗り換える。
 構内を走り回る子ども達が何人もいる。
 あちこちから、子どもの声が聞こえる。

 それが日常で当たり前の土曜日だけど、また外出自粛の日々に戻るのだろうか、と思う。





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