2年越しで、カワラナデシコが咲いた。
庭に花が咲いていた。
強く主張はしていないけれど、きれいな花だと思った。
妻が、「ほら、カワラナデシコが咲いている」と笑顔で指差してくれた。
タネ
このカワラナデシコは、今から1年半ほど前の晩秋に、妻が、ご近所の方からもらった6種類の種のうちの一つだった。
庭の一角に植えてから、二度目の春になる今年の4月に、そのうちの4種類の草花の芽が出た。
それぞれが、成長して、それから6月になって、つぼみができて、その2日後に花が咲いた。
それが、このカワラナデシコで、妻は、それをずっと見守っていた。
だから、私よりも、その花を見るときの熱意や、気持ちの込め方も全く違うのは当たり前かもしれない。
あとの3種類は、今も成長していて、妻によるとツリガネニンジンが、ツボミを持ち始めている段階のようだ。
スケッチ
妻が、カワラナデシコをスケッチしていた。
最初は、花びらの付け根に薄緑の中にピンクのような赤っぽい小さい毛が生えていて、遠目に見たら、ちょっと汚く見えた。おじさんの手に生えた毛のようだったけれど、描くために、よく見たら、やっぱり可愛かった。
そよとして、ステキ。
そんなことを、妻は思っていたらしい。
電話
カワラナデシコが咲いた時、タネをいただいた人に、妻は電話をした。
「〇〇ちゃんの育て方がいいんだよ。なかなか、咲くまでは、いかないよ」。
ご近所だった人なので、そんな感じで、ほめてくれたのだろうけど、それでも、喜んでくれていたし、妻も、そのことでうれしかった、という。
最初に咲いてから1週間以上たっているけれど、庭には、まだ咲いている。
盛りのカワラナデシコは、仏壇のそばに生けてある。
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