「不安の曇り空」。2020.11.7.
少し肌寒い。
どんよりした曇り空。
感染者増大のニュース
昨日は、ニュースで感染者が増えてきていると報じていた。
2週間前(リンクあり)や3週間前(リンクあり)は、たとえば電車内などでは、もう緊張感がほぼ感じられなくて、マスクをしているが、日常に戻りたいような意志が満ちていた気もするし、その頃の話題は「GoTo」キャンペーンで旅行だったし、ここ一ヶ月くらいの週末は、どれだけの人があちこちに行っていたんだろう、と思い、怖かったのが、だんだん数字に現れてきているようだった。
久しぶりに小池百合子東京都知事をテレビ画面で見たけれど、マスクはしていなくて、ひたすら注意を促していた。感染者が落ちついていた時期に、重症化した人が速やかに入院できる体制を作るべきだと主張があって、私も、そうしてくれれば、少しでも安心できるのに、といった気持ちはあったが、昨日の都知事は、「防ごう重症化 守ろう高齢者」というフリップを見せている印象だけが残った。医療体制の拡充に関しては、まだ予算が組まれていないらしい。
電車内の光景
午後9時前に駅に向かい、今日は1000円カットの店の前には一人だけ並んでいる。
曇り空を見て、気温が低めで、感染者が予感通り増大しているのを知ると、不安だけがふくらんでくる。
駅のホームに入ると、「感染拡大防止」のための男性の声のアナウンスがすぐに聞こえてきた。ここ何週間か、この注意喚起のアナウンスは、同じ土曜日の、同じような時刻にきているのに、久しぶりに聞いた。
電車の中の、座席はうまっている。
窓は少しだけあいている場所が、1車両で4カ所か5カ所ほど見える。
駅に着くたびに、人が乗ってきて、だんだん「密」になっている。
ターミナル駅に着くと、人が降りる。出口に殺到する感じになるが、体をぶつけあうような以前の感じには、まだなっていない。
笑う男性
電車を乗り換える。
座席はうまっている。
私は、車内で、ずっと立っていて、目の前に座っているカジュアルな格好をした30代くらいの男性はスマホを横にして、画面を見て、笑っている。かなりよく笑って、顔が揺れる。
そこから何人か向こうの男子学生は、くしゃみをするときに、マスクをあごにずらす。ちょっと怖く感じる。
温度が低くなり、天気が悪くなっただけで、先週にはあった楽観的な空気は、個人的には感じられなくなった。
目の前に座っているスマホを見ている男性は、ずっと笑っていて、そのうち、小さいが声を出して笑い始めた。途中で、時々、鼻をすする。ちょっと怖い。
その通路をはさんだ正面の席では、少しせきこむ30代くらいのスーツの男性。
もっと遠いところや、どこか分からない場所から、鼻水を強めにすするような音。
確実に、こういう音は増えてきている。
まずは、インフルエンザの予防注射を打たないと、と思う。
今日はつり革につかまっている人は少ない。
ここ何週間かだと、電車内の人は少ないが、それでも、二人くらいしか、つり革につかまっていない。
検査の広告
ドアの横、左右に同じ広告が並んでいる。
PCR検査。
来院不要。
唾液で確認
1回 15000円。
10回セット 90000円。
24時間以内に結果。
すでに、そんな広告が普通にあって、だけど、公的には検査拡充といいながら、その気配はほとんど伝わってこない。
今日はマスクをしていないのは、今のところ、ビニール傘を持って、座席に座っている中年男性だけだった。
続いている日常
電車の窓の外には、重機が何台も見える。しばらく、その光景が続く。
工事はずっと続いている。これは、ずっと変わらない。
目的の駅について、ホームからエレベーターに乗って、さらに歩き、改札のところで、若くて黒っぽい格好した女性がマスクをしないで、構内に入ってくる。
マスクは、できたら、したくない。それも、当然だと思えた。
駅の構内を出て、さらに歩いていると、前から、短パンで、ヘルメットを抱えた、スポーツフルな感じの男性がマスクなしで歩いてきて、その少し後ろには、背の高い女性が何かを食べながら、もちろんマスクをしないで、こちらへ歩いてくる。
少しだけ、雲が切れて、明るくなっている。
見上げると、タワーマンションのほぼ一番上に、カモメらしき白い鳥が飛んできて、そのマンションのふちをゆったりと、回るように飛んで、また向こう側へ去っていく。
ちょっと軽くなる気持ち
午後4時15分頃。
帰りは、少し雨が降ってきている。
電車に乗った時に、なんだかくしゃみが出てしまう。
そばでは、若い男性が、せきこむ。
自分もくしゃみをしたけれど、せきをおそれて、車両を変わる。
次の車両に移ったら、座席の中には、マスクをしていない男性が一人座っていた。
朝から、夕方まで、ただ気持ちが重くなっていった。
電車を降りて、改札を出て、次の改札に入る。私を小走りで追い抜いていった女子高生は、ほとんどスキップだけど、もう少し複雑なリズムのステップで、はねるように遠ざかっていった。リュックが揺れる。駅の構内で、そういう動きを久しぶりに見て、それだけで、楽しそうだった。
単純だけど、こちらまでちょっと明るくなった。
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#コロナ禍 #新型コロナウイルス #感染者拡大 #感染拡大予防
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