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ラジオの記憶⑯「おじさんと、おじいさんの境目」に関する、すごい見定め……「東京ポッド許可局」

 最初は、3人の芸人が喫茶店での雑談を録音するところから始め、ラジオ番組にまでなる、というのは、相当なサクセスストーリーだと思う。3人というのは、マキタスポーツ・プチ鹿島・サンキュータツオ。

 それが「東京ポッド許可局」で、TBSラジオの月曜日の深夜12時に放送されていた。そこから午前1時の、伊集院光の「深夜の馬鹿力」へとつながるのは、月曜日からぜいたくな時間だと思っていた。

 TBSのラジオ放送が、ポッドキャストでも聴ける時代から、急にポッドキャストから撤退し、再び、戻ってくるという時代の変化にも、この「東京ポッドキャスト」は、ずっとポッドキャストを続けていたのに、今度は、このラジオ番組が、月曜日の深夜から姿を消していた。

 ちょっと寂しい気持ちにもなっていたのだけど、気がついたら、土曜日の深夜の2時に移動していた。3人は、何も変わらず、話を続けていた。なんだか、ホッとした。予約録音して、聞くようになった。

おじいさんと、おじさんの境目

 2021年10月23日の深夜。午前2時からの放送で、「思わずツイートしてしまいました」というコーナーがあり、そこで、リスナーからの、こんな疑問があった。

 若者と、おじさんの境界線は、よく話題になりますが、おじさんとおじいさんの境目は、どうなのでしょうか。

 こうした疑問に対して、最近は元気だからね、というような言葉が出てきた後、3人のうち、マキタスポーツが即答していた。

 表情がなくなったら、おじいさん。…表情がなくなって見えるようになったら、おじいさん、だと思う。

 だから、30代でも40代でも、おじいさんは、いる、と話は進んでいったが、すごい見定めだと思った。俳優の仕事もしているせいだろうか。

 これは、もしかしたら、どこかの世界では常識になっていることかもしれないが、瞬間的に深く納得がいった。

 そこから、おじさんは、社会との接点があるから、表情があがっている。だから、普段の生活でも、笑ってください。といった話題にまで、マキタスポーツはつなげていった。そして、「かわいい」と思うものを見つける「カワカツ」までをススメて、笑いも起こす。

 ただ、それは、感情の動きを止めないための、比較的シリアスな提案でもあったとも思う。

野球界のレジェンド

 さらに、話題は広がり、野球界のレジェンドのことまで触れた。

「管理野球」の代名詞のように言われ、野球界では「名将」と評価されていた広岡達朗が、今も元気に、野球のことを(批判も含めて)率直に語っている、ということだった。

 監督の時の「教え子」といってもいい石毛宏典のユーチューブに出演していて、その姿は、90歳近くても(89歳)、おじいさんと言えないのでは、という指摘がされていた。

 本当に表情が豊かだった。そして、野球が本当に好きだというのも分かった。年齢的には間違いなく「おじいさん」だが、その熱量も含めて「おじいさん」と呼ぶには、抵抗があるくらいだった。


 またひとつ、「東京ポッド許可局」で、教えてもらった。



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