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ドラマ『ハヤブサ消防団』満喫の夏🔥🔥

ドラマ『ハヤブサ消防団』を満喫した。

私は基本的に、軟弱で面倒くさがりのゆとり世代モヤシっ子なので、
大きな虫が出て独特な人間関係が色濃くあって、1人1台軽トラ所有、消防団やら寺当番やら色々と大変そうな本作の舞台は、なんだか異世界を見るような気分で観ていた。笑

一方で緑が多く、滝は涼しそうで、育ったナスやキュウリは実においしそうなハヤブサ地区はきっと魅力的な場所なんだろうなとも思えた。
何より、ハヤブサ分団の消防隊員たち(を演じたキャスト)が私にとってはとても魅力的で、かっこよく渋く、でもチャーミングであり、この人たちを見ているだけでワクワク、楽しい気分でいっぱいだった。
このドラマを見ることにした動機も、ほかの何でもない、この部分にある。笑

居酒屋のシーンなど、毎回大好きだった。


そんな『ハヤブサ消防団』は、途中から、カルトによる土地の乗っ取りという方向に話が進んでいったので、正直ビックリした。

カルトの信者と聞くと、自分たちとは全く違うところにいる人たちと思ってしまいがちだ。
教義のために法外な額の献金をしたり、これまでの価値観から大きく外れた行動をとったり、殺人を正当化したり、そんなことは自分は絶対にしない、と思っている――今のところは。

でも、こうした人たちのことを、自分たちと完全に違う人たちだとみなして、かれらが入信に至った経緯や動機を考えないのは、少し危険なことなのかもしれない、とこのドラマを見ていて思った。

ドラマでは、彩(川口春奈さん)や省吾(岡部たかしさん)がアビゲイル入信に至った経緯が明らかになっていた。彩や省吾のように理不尽な経験に遭遇したり、夢破れ心がつぶれそうになったとき、寄り添ってくれる温かい居場所があったなら――。
かれらの場合それが教団であったというだけなのではないだろうか。

自分も同じ立場だったら、もしかしたら同じ選択をしていたかもしれない。
アビゲイル信者も私も同じ人間なんだなあと実感することができた。
特に彩については、太郎(中村倫也さん)と出会ってから、教団と太郎の恋人(?)としての立場の間で葛藤するような描写があって、良かったなあと思う。

最終回、太郎が彩に「彩さんも僕も消防団員のみんなも同じ人間です」と涙ながらに訴えるシーンがあったけれど、「カルトを信じている人たちも、カルトを信じていない「普通の」人たちと同じ人間です」に置き換えることもできる言葉だったと思う。


しかし!実際に家族や恋人、友人など身近な人がカルトを信じてしまった場合、『ハヤブサ消防団』の太郎のように、自分だけで説得をしようというのは危険と聞いたことがある。これはあくまでドラマであり、本当にそうなったら弁護士や専門家などへの相談もすべきでは…?(などとマジレスしてみた。)

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