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鬱:UTSU〜うつ病になって変わったこと〜

アドベントカレンダーが捲られていく。
待降節第3週に入り、街も人も高揚感に包まれているように見える。

自殺未遂から半年以上がたち、鬱の症状もだいぶ落ち着いてきた。
とはいえまだまだ出来ないことの方が目立つ気がする。

仕事ではプロフェッショナルに、私生活ではアクティビストとして活発に生きていきたいと思っていた私の生活はうつ病になってからガラリと変わった。

まず、集中して何かをすることができない。本を読むことも、好きだった手芸や絵を描くことも、勉強会を聴き切ることすらできない。
満たされない知識欲と発散できないストレスを抱えて生きている。

料理もできなくなった。台所に立つことがまず面倒だし、段取りも酷く悪いので、出来合いのものや作ってもらったものを食べる生活になった。

一番つらいのは、継続して何かをすることが出来なくなったこと。習い事も仕事も研修も、体調次第で1年と続かない。1ヶ月続かないこともある。だから、生活できるだけの収入を得たり、社会に向けて何かを発信すること、取り込むこと、読書できない分の知識欲を補ったりすることが難しい。

ダルくて布団から出られない日もある。そんな日は、せっかく友達が誘ってくれた予定をキャンセルせざるを得ない。

でもこの生活の中で、助けになっていること、工夫していることもある。
まずは家族。母とそのパートナーはいつも動けずいる私の調子に合わせてくれるし、出来ないことを強要しない。
次は職場。復帰はいつでもいいと言ってくれてるし、制度として傷病手当も使っている。
主治医にも、出来ないときは無理をしないこと。きちんと休む様に言われた。
みんなが私に休む時間をこんなにくれている。人の役にも立たなくて、何の価値も自分に見いだせなくても、ただそこにいて転がってるだけの毎日を肯定してくれる人がいるのは、大きな助けだ。

工夫しているのは、焦る心を吐き出してどうにもならない事を受け入れること。手紙やZoom、出来れば対面で他者との関わりをなるべく保つこと。
周りの人にできるだけありがとうと言うこと、、、。

以前の私に戻ることはもうできないけど、新しい自分を受け入れていくプロセスに今はあるのだと思う。
夢見ていた事をあきらめるのはとてもつらいし、なんでこんなんなっちゃったんだろうと思うこともあるけど。もしかしたら、新しい役割りを神様が用意してくれるかもしれない。

クリスマスを前にそんな希望をもって毎日を過ごしています。

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