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山本義徳氏のツイートから考えるダイエット論①「ハンバーガー=ジャンクフード」なのか?

パーソナルトレーナーの朝日です。

今回はSNS上でのある論争のお話になります。

先日Twitterで山本義徳氏の投稿が話題を呼んでいました。
内容はこちらになります。

元々はインスタの発信だったようですね

こちらの発信は2022/12/10にTwitterで行われ、大きな話題と賛否を呼びました。
今回はこちらの件から2つの記事を書きたいと思います

前提条件:ハンバーガーやカツ丼はジャンクフードか?

まずこの件をお話しする上で大事になるのが「ジャンクフードってなに?」というところです。

ジャンクフードの一般的なイメージは

  • 体に悪い

  • 脂質が高い

  • 栄養素が摂れない

といったイメージですよね。自分もその認識でした。その中でも特に「脂質が高い」というのは一般の方でも広く共通認識として持ってもらってると思います。

ではジャンクフードの定義は何なのか?wikiで調べてみると

ジャンクフード(英: junk food)とは、栄養価のバランスを著しく欠いた調理済み食品のこと。高カロリー、高塩分で、他の栄養素であるビタミンやミネラルや食物繊維があまり含まれない食べ物。「ジャンク」とは、英語で「がらくた」「屑」の意。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%89

とあります。まぁなんとなく分かるけどもう一歩ってところです。
その次にはこのように書かれています。

Andrew F. Smith
商業的な商品で、飴、ベーカリー、アイスクリーム、おにぎり、塩の含まれたスナック菓子、清涼飲料水など栄養価がほとんど無いが、エネルギーや塩、脂肪が大量に含まれる物をジャンクフードと定義している。ファストフードや惣菜の全てがジャンクフードという訳では無く、注文に早く応じられるように調理済み食品を提供する物はエネルギーが高い割に栄養価が低いのでジャンクフードである。サラダは低カロリーで栄養価は高いのでジャンクフードではない[1]。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%89

フランソワ・マジャンディー
1816年の実験でジャンクフードに含まれるエンプティカロリーは蛋白質や脂肪を代替できないという事を実験で証明した。犬にエンプティカロリー(砂糖)のみを与えたところ死亡した[2]。エンプティカロリーを体内で処理するにはそれ以上のエネルギーが必要である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%89

英国食品基準庁
「高カロリー、高塩分、または多量の砂糖を含んだ食品」と定義している[4]。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%89


ここでの前提として「明確な定義がなく、政府機関や研究者によってある程度定義が変わってくる」ということですが、ある程度共通するところから

  • 調理済みの食品

  • 栄養価(微量栄養素含む)が低い

  • 塩分や脂質が高い

というものが一般的な「ジャンクフード」と言われるものに当てはまりそうです。


ここで一番最初の引用を見てみてると

”ファストフードや惣菜の全てがジャンクフードという訳では無く、注文に早く応じられるように調理済み食品を提供する物はエネルギーが高い割に栄養価が低いのでジャンクフードである。”

とあります。つまりここの定義としては「ジャンクフードとは栄養価が低く塩分や脂質が高いもの」となります。
つまりタンパク質や炭水化物が摂取できるハンバーガーは「ジャンクフードには当たらない」と読み解くことができます。(ハンバーガーにレタスなどが挟まっているので食物繊維が摂れないとも言えません)

「ジャンクフード」という前提がずれていること

一般的にいうジャンクフード定義とされているジャンクフードには絶対的なズレがあります。
それは「脂質が高くて炭水化物やタンパク質が少ないものの摂取できる食品をどう理解するか?」ということになります。

「脂質や塩分が高いけどタンパク質や微量栄養素は摂れないからジャンク!」というのも理解できますし「多少なりともタンパク質や微量栄養素が入っているならジャンクじゃない!」というのも頷けます。
ここに理論と認識のズレがあり、それが今回賛否を呼んでいることになります。

結論:ハンバーガーはジャンクじゃないけど

今回の結論としてはハンバーガーやカツ丼といったものが「定義としてのジャンクフード」に含まれないだろうと思います。
定義の差はありますが、基本的に「微量栄養素を含む栄養素が摂れる」というのが前提条件なのであればどんなハンバーガーであれフライドチキンであれ栄養素は摂取できることになります。

しかしこれを以てして「じゃあ毎日ハンバーガーを食べて、足りないものはサプリで補って生活すれば痩せる!」という結論には至りませんし、残念ながら自分もその意見には賛同しかねます。

これは次の記事で書こうと思いますが、あくまでサプリは「栄養補助食品」でありメインはしっかりとした食事を行うといった「王道のスタイル」になります。

3食しっかり食事をして足りない栄養素はサプリで補うという食生活からかけ離れてしまうような食事では全く意味がありません。
単一食ダイエットはやっぱり健康上良いとは言えないですからね。

次の記事は「痩せることの定義」をした上でこの投稿への結論と私見を述べたいと思います。


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