筋トレを開始した後に訪れる最初にして最大のハードルの話
パーソナルトレーナーの朝日です。
今回は筋トレを始めた後の話になります。
皆さんは今
ちゃんとハードルを越えられてますか?
越えられてる!と感じるならそれは素晴らしいことです。
なかなか越えられない!と感じる人もちゃんとチャレンジしていることになるので素晴らしいことです。
筋トレを始めた後には様々なハードルが訪れます。筋トレは「手段」であるので「ゴールは各々が決める」ことができます。
なのでそのゴールに向けて行動できていればどれもが正解になります。
では、そんな正解を選ぶ中で
「一番最初に訪れるハードル」
はなんでしょうか?
どのプロテインを飲むか?
どれくらいの重量を選択するか?
最初に出る大会?
基本に忠実なフォーム?
今までの経歴?
好きなインスタグラマー?
そのどれも違うと感じています。一番初めに訪れるハードルは
どれだけ正しい情報(≒一次情報)に近い物に辿り着けるか?
にかかっているのだと思います。
今回はそんなお話です。「正しい情報に辿り着くために必要な考え方」をお話ししようと思います。
正しい情報に辿り着くために
正しい情報に辿り着くことに正解のルートはありません。むしろ「間違った情報をどれだけ見分けられるか?」という方が正確かもしれません。
例えば英文が読めるのであればPubMedなどを読むのは良い手段と言えると思います。
論文というのは「中央値を体系的に記してある」ものですから、初心者のようなスタートラインに立った人からすると「何が正解か?」よりも「何が基準点か?」という方が大事かもしれません。
初心者がいきなり憧れのボディビルダーの真似をして分割法で胸トレ50setを1日でやる!なんてことをしないで、最初は中央値の部分から始めるのが良いのは何となく分かりますよね。
しかし、ここにも難しい問題があります。論文には「バイアス」が掛かっている場合があることを見抜けるかどうか?ということになります。
有名な「ゴールデンゲート(和名:ゴールデンタイム)」を記した論文ではプロテインを売りたい会社からの資金提供があり、研究者はその会社の意向に沿った研究を出す必要があったとされています。
論文にはその他にも「研究者自体が結果を出したいが故に被験者に『頑張ってやってくれよ』などと言葉をかける」などのバイアスがあるものもあります。
そうなってくると「論文の内容をしっかり精査できるだけの知識」は最低限必要になりますよね。
ではSNSではどうかを考えていきます。
ネットには様々な情報が溢れています。その情報と共に「正誤の分からない自分の考え」を混ぜてSNSで発信している人は多くいるように感じます。(その中には必要な資格を持たないのに先生や医師を名乗る人もいます)
以前見たSNSの動画では何の根拠もないチートデイの動画を上げて「その細かいやり方を教えて欲しいならパーソナルを予約して!」と書いてあるものもありました。
商売としてのやり方としての部分を一旦置いておくとして、そのような「主観」が混じる意見はやはり難しいものが多いです。
というのも、それで結果が出る人も少なからずいるので「100%嘘とは言えない」という考え方があるからです。
人間は同じようで全くバラバラの個体です。
遺伝子の違いにより個性と呼ばれるような違いを持っていますが、たまに「生まれも育ちも全く違うのに姿形がとてもよく似ている人」っていますよね。
この他人の空似に近いことなのですが、一定数外れ値とも思えるものが当てはまってしまうことがあるのも事実です。
先ほどのチートデイの話も
一般的には違うことでも本人は上手くいったからそれが真実だと思って発信する
↓
それを信じてやってみる人がいる
↓
中にはその外れ値にハマる人が存在する。
といった流れになります。なので一概にSNSで発信されている極論や暴論に近い発信も間違いとは言えないわけです。
ではどうやって辿り着けばいいのか?
これに関しての明確な答えは「正しいと思われるソースを照らし合わせ、反対派の意見も踏まえつつ答えを探す」しかありません。
極力一次情報に近い方が良いですが、最初はSNSや動画サイトなどの発信情報でも構いません。
その情報を確かめるために「他から発信された情報」と照らし合わせることが肝心になります。
先ほどの「チートデイ」に関して言えば「必要」という人もいれば「不要」という人もいらっしゃるでしょう。
確かにチートデイは無くても痩せていくことは可能です。ダイエットブレイクと分けて考えるとしても、いわゆる「なんでも食べて良い日」を作らないことで1週間のトータルカロリーは大きく下がります。
ですがチートデイを設けることで精神的な安定を得られて「継続することが容易になる」のであれば、設けるべきという側面もあります。
そのどちらの利点も含めて総合的に判断していく他ありません。
情報の受け取り手側にもリテラシーを含めたものが要求されていくことになります。
しかしこういった情報を探している中で「この人は割としっかりとした情報を提供してくれている」という人も見つかるようになります。
そういった人たちを盲信しないようにしつつ正しい情報に近づく努力を続けることもトレーニングの一環かもしれません。
一つ一つでいいので知識のより分け方も筋トレと同じく積み重ねが必要そうです。
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