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偏差値42から医学部に合格した1日勉強計画の立て方

前回の記事では「3ヶ月計画の立て方」を紹介しました。今回は、綿密な1日計画の立て方を書きます。計画の立て方シリーズは本記事が最後になりますが、読んでみようと思ってくださり、ありがとうございます。

今回は、太郎君(高校1年生)という仮想の人物を作って、計画を立てるシミュレーションをしてみます。前回の記事を読んでいなくても大丈夫な内容にしています。



私たちの決断回数は3万5000まで

ケンブリッジ大学の研究によると、人の1日に行える最大決断回数は35000回だそうです。これこそが1日計画を立てる理由です。

スティーブ・ジョブズは毎日同じ服を着ていましたが、これは決断回数を減らすためです。朝起きて何を着ようか?そして、服を買うとき何を買おうか?といった決断を省略できます。

「なんだ、それだけ?」と思いましたか?実はスゴイ省略ですよ。例えば、何を着るか決めるときをイメージしてみてください。

「あれ?この服2日前も着たなあ。じゃあ他のやつで。」「上を紺色の服にしたけど、下はどうしようかな。」「今日は時間がないから、パパっと着れるのがいいな。」「この組み合わせは、さすがにカジュアルすぎるかな、、」

などなど、実はものすごい数の決断をしています。とにかく、その場で何かを決めることで脳は疲れてしまうんですね。

勉強も同じで、何の勉強をするのか決めていないと、何をすればいいのか分からず、あーでもない。こーでもない。と考えているうちに時間が過ぎていきます。仮に勉強にとりつけたとしても、その場で思いついた勉強が効率的なはずもなく、それほど意味をなしません。

そこで、1日計画を立てることを勧めます。これは月のはじめなどに一気に決めてしまい、毎日の勉強効率を最大化するものです。


全教科のTo Doを整理する

早速1日計画を立ててみましょう。太郎君は高1なので、国数英の3教科をやることにします。理科や情報の勉強も少ししたい場合は、「その他科目」とひとまとめにして1教科分で扱えばいいでしょう。

まずは、シーズンでやるべきことをリスト化してみてください。

太郎君の場合、国語は古文単語300、数学は数ⅠAの半分ずつ、英語は英単語800をやることにしました。

やることを超具体的にしろとは言いませんが、私が例で示した程度には、しっかり決めなければ意味がありませんよ。木を見て森を見ず状態になっている人もしばしば見かけるので、少し長いスパン(今回なら1シーズン)でのやるべきことは明確化しておきましょう。


バランスを計算する

教科ごとの、やるバランスを計算します。このフェーズは感覚で大雑把にやってしまうのがコツです。

前章で、国語は古文単語300、数学は数ⅠAの半分ずつ、英語は英単語800をやることを決めました。見て分かる通り、明らかに国語が楽で、数学がハードです。なので、全部を同じ濃度でやると破綻します。

そこで、バランス計算することで勾配を作るんですね。この時、「大変さ(量)」を定量化します。

一番楽な国語の大変さを1と設定します。すると英語は2、数学は5といったところでしょうか。この数字は大雑把に決めました。やってみないと分かるはずないのでいいんです。

さて、これらを足し合わせることで、全体の大変さが8と分かりました。

よって、大変さの割合は、国語約13%、数学約62%、英語約25%。となります。これこそが、各教科をやるバランスです。


1週間の勉強時間を決める

最後のフェーズです。曜日ごとの勉強時間を決めていきましょう。ここでは、私の実際の1週間プリントを見せながら説明します。


上のような1日スケジュールを簡易的に作るのが好きです。これを曜日ごとに作れば、1週間の勉強時間が決まりますね。


上は平均的な高1の生活をイメージして作成してみました。何も書いていない部分が、理論上勉強時間になります。ただ実際は、YouTubeやゲームがありますし、私自身、無理せずに趣味と両立しながら勉強してほしいので、下のような感じになるといいでしょう。


ここで、登下校中にも英単語をできるので、学校に行く日の勉強時間は1時間増やせます。


掛ければ完成

前章で1週間の勉強時間は29時間となりました。これに、国語約13%、数学約62%、英語約25%を掛けます。すると、国語3時間、数学18時間、英語8時間となります。

この時のポイントは、できれば1時間単位でしか計画しないことです。悪くても30分単位にしてください。分単位で計画を立てたところで、その通りにいくはずないので意味を成しません。

最後に、国語3時間、数学18時間、英語8時間を書き込みます。一つコツを伝えると、ある程度まとまった時間が取れるときに、その教科の勉強をするといいでしょう。


私はこのように作ってみました。ぜひ参考にしてみてください。

今回の記事はここまでです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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