マガジンのカバー画像

The U zeal

6
The U-zealは、ジャズをベースとしたトランペットとGarage Bandによる音楽を発信するユニットです。ジャズやファンクの要素を伝統的な音楽へ持ち込むことによる新たな視… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

[Nights at NAHA Town]僕とジャズ

[Nights at NAHA Town]僕とジャズ

2023年の日本でジャズを聴くことはメインストリームの音楽趣味ではなく、ジャズは少数の限られた人だけの音楽ジャンルなんだと思う。かといってそれほど少ないというわけでもなく、ジャズのイベントも開催されたりしていることから、市民権は得ているジャンルだろう。

日本では1960年代にアート・ブレイキー&ザ・ジャズ・
メッセンジャーズの"Moanin'(モーニン)"という曲がきっかけでジャズブームが起きた

もっとみる
[Nights at NAHA Town]僕と沖縄

[Nights at NAHA Town]僕と沖縄

今、東京に住む僕と沖縄の関係はちょっと複雑だ。

僕は沖縄の出身ではない。沖縄では「ナイチャー」とか「ヤマトンチュ」と呼ばれる存在だ。僕の両親は内地の出身だし、僕も沖縄生まれではなく、いわゆる「ウチナンチュ」ではない。とはいえ、僕のアイデンティティの多くは沖縄で培われた。そういう意味では「シマナイチャー」というのが適切な気もする。いや、元シマナイチャーというところか。

小学生の頃、父の仕事の関係

もっとみる
[Nights at NAHA Town]プロローグ

[Nights at NAHA Town]プロローグ

2023年夏、今年の東京は梅雨明け前から35度を超える気温の日が続き、本格的な夏の到来を前に気温と湿度が人間の忍耐の範囲を大きく逸脱していた。夜になっても高温多湿の不快さは続き、我が家でエアコンが設置されていない音楽室〜キャンプ用具や釣り道具を押し込んだ部屋を整理して防音材や防音のスポンジを張り巡らせた部屋だ〜の温度計は1日を通して30度を下回ることはなかった。

僕は何年にも渡りこの部屋で毎日の

もっとみる
[Nights at NAHA Town]最初の曲が生まれるまで

[Nights at NAHA Town]最初の曲が生まれるまで

機材としてはYAMAHAのミキサーAG06MK2とオーディオテクニカのマイクAT4040を使い、MacにUSBケーブルで接続した。マイクとミキサーは以前使っていたものを数ヶ月前に入れ替えたもので、これはiPhoneで自分のトランペットの演奏を記録するために使っている機材だ。これまで使っていた機材よりクリアに綺麗にトランペットの音を拾うことができる。これまでiPhoneのカメラアプリの動画撮影で使っ

もっとみる
[Nights at NAHA Town]そして打ち込み、てぃんさぐぬ花

[Nights at NAHA Town]そして打ち込み、てぃんさぐぬ花

最初の作品である"Night Beat"は、Appleの無料音楽制作ソフトであるGarageBandのループに合わせて僕がトランペットで吹いた曲だが、出来上がりを聴いてみると、パッと作った割には(手前味噌だけれど)ちゃんとしていて完成度は高いように感じた。GarageBandとトランペットによるこの制作スタイルは僕に合っているように思った。

一方、このスタイルはそもそもGarageBandを引っ

もっとみる

Night Beat

The U zealのファーストアルバム"Nights at NAHA Town"より一曲、Night Beat
夜の街を巡回するイメージで。