The U zeal

ジャズをベースとした音楽を発信するユニットです。ジャズのベースにしたトランペットにGa…

The U zeal

ジャズをベースとした音楽を発信するユニットです。ジャズのベースにしたトランペットにGarageBandを取り入れることで、アンダーグラウンドでユニークな魅力を発揮し、ジャズやファンクの要素を伝統的な音楽へ持ち込むことによる新たな視座をも与えようとしています。

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    The U-zealは、ジャズをベースとしたトランペットとGarage Bandによる音楽を発信するユニットです。ジャズやファンクの要素を伝統的な音楽へ持ち込むことによる新たな視座を与えようとしてます。

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[Nights at NAHA Town]プロローグ

2023年夏、今年の東京は梅雨明け前から35度を超える気温の日が続き、本格的な夏の到来を前に気温と湿度が人間の忍耐の範囲を大きく逸脱していた。夜になっても高温多湿の不快さは続き、我が家でエアコンが設置されていない音楽室〜キャンプ用具や釣り道具を押し込んだ部屋を整理して防音材や防音のスポンジを張り巡らせた部屋だ〜の温度計は1日を通して30度を下回ることはなかった。 僕は何年にも渡りこの部屋で毎日のようにジャズトランペットの練習をしていた。だが今年の夏前の暑さは尋常ではなく、た

    • [Nights at NAHA Town]僕とジャズ

      2023年の日本でジャズを聴くことはメインストリームの音楽趣味ではなく、ジャズは少数の限られた人だけの音楽ジャンルなんだと思う。かといってそれほど少ないというわけでもなく、ジャズのイベントも開催されたりしていることから、市民権は得ているジャンルだろう。 日本では1960年代にアート・ブレイキー&ザ・ジャズ・ メッセンジャーズの"Moanin'(モーニン)"という曲がきっかけでジャズブームが起きた(らしい)のだけど、僕が生まれる前の話で、僕自身はこのようなブームを直接体験して

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        赤田首里殿内

        沖縄の伝統音楽をモダンなビートが掴み取る。 東京から、沖縄・那覇の夜、ジャズとエレクトリックなサウンドによるコンテンポラリーなスウィング。沖縄の伝統音楽が新たな息吹を得て、心躍るビートと調和を奏でます。

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          Night Beat

          アルバム"Nights at NAHA Town"より、Night Beat 東京から、沖縄・那覇の夜、ジャズとエレクトリックなサウンドによるコンテンポラリーなスウィング。沖縄の伝統音楽が新たな息吹を得て、心躍るビートと調和を奏でます。

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          [Nights at NAHA Town]僕と沖縄

          今、東京に住む僕と沖縄の関係はちょっと複雑だ。 僕は沖縄の出身ではない。沖縄では「ナイチャー」とか「ヤマトンチュ」と呼ばれる存在だ。僕の両親は内地の出身だし、僕も沖縄生まれではなく、いわゆる「ウチナンチュ」ではない。とはいえ、僕のアイデンティティの多くは沖縄で培われた。そういう意味では「シマナイチャー」というのが適切な気もする。いや、元シマナイチャーというところか。 小学生の頃、父の仕事の関係で沖縄の那覇に引っ越してきた。家は那覇のメインストリートである国際通りを入った一

          [Nights at NAHA Town]僕と沖縄

          [Nights at NAHA Town]そして打ち込み、てぃんさぐぬ花

          最初の作品である"Night Beat"は、Appleの無料音楽制作ソフトであるGarageBandのループに合わせて僕がトランペットで吹いた曲だが、出来上がりを聴いてみると、パッと作った割には(手前味噌だけれど)ちゃんとしていて完成度は高いように感じた。GarageBandとトランペットによるこの制作スタイルは僕に合っているように思った。 一方、このスタイルはそもそもGarageBandを引っ張り出してきた理由である灼熱の音楽室で汗だくになりながらトランペットを吹くことを

          [Nights at NAHA Town]そして打ち込み、てぃんさぐぬ花

          [Nights at NAHA Town]最初の曲が生まれるまで

          機材としてはYAMAHAのミキサーAG06MK2とオーディオテクニカのマイクAT4040を使い、MacにUSBケーブルで接続した。マイクとミキサーは以前使っていたものを数ヶ月前に入れ替えたもので、これはiPhoneで自分のトランペットの演奏を記録するために使っている機材だ。これまで使っていた機材よりクリアに綺麗にトランペットの音を拾うことができる。これまでiPhoneのカメラアプリの動画撮影で使っていたが、今回初めてMacに接続した。そしてMacにはApple標準の音楽制作ソ

          [Nights at NAHA Town]最初の曲が生まれるまで

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          Night Beat

          The U zealのファーストアルバム"Nights at NAHA Town"より一曲、Night Beat 夜の街を巡回するイメージで。

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          My Favorite Things(8) Less is moreなIKEAのポエング

          Less is more. - Ludwig Mies van der Rohe Less is more、「より少ないほうが豊かである」とでも訳すのだろうか。オリジンかどうかは不明だが、ドイツの建築家ミース・ファン・デル・ローエが広めた言葉とされている。 ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ・・・建築・デザインの世界に大きな影響を与えた第一次世界大戦後のドイツのデザイン学校、バウハウスの校長を勤めたこともある建築家で、建築だけでなく椅子のデザインでも有名だ。建築で

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          My Favorite Things(7) スナップドラゴンとコールマン ホワイトガソリンバーナー

          リチウムイオン電池の発明でノーベル化学賞を受賞した吉野彰さんが科学を志したのは、子供の頃にファラデーの『ロウソクの科学』を読んだことがきっかけだったという。19世紀のイギリスの化学者・物理学者であるファラデーが少年少女向けに講義をした内容を書籍化したもので、実験をしながら話しかける構成になっている。様々な問いかけや気づきと実験と論証を繰り返すことで、日常のありふれたものの中に様々な不思議や原則が潜んでおり、それを人間が手繰り寄せる知的な楽しみを分かりやすく紐解いた名著だ。

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          My Favorite Things(6) クラスター分析とマンダリンオリエンタル東京・ブレンドティー

          例えば大勢の人の就寝時間、起床時間のデータを集めたとする。Aさんは何時何分に起きて、何時何分に起きる。そう言うデータをたくさん集めたとする。それをどう統計としてまとめて分析しようかと考えるに、方法はいくつもある。誰もが思いつく最も一般的な方法は平均の睡眠時間を取ることだろう。「日本人の平均睡眠時間は何時間です」という統計はそれはそれで意味がある。 もうちょっと踏み込んでみると、それぞれの人の都道府県の情報を付加すると、都道府県ごとの睡眠時間ランキングというのが出来上がる。就

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          My Favorite Things(5) 日本レコード大賞の落日から。Davidoff No.2

          年末に好きなアーティストが出演するからと、子供たちがテレビで日本レコード大賞と紅白歌合戦を全部通して観たいと言ってきた。この年末はどこにも出かけられないので、まあそれはそれで正しい年末の過ごし方かもしれないと思い一緒に観ることにした。どちらも通して観るのは30年ぶりぐらいかもしれない。 印象的だったのは日本レコード大賞で、私が子供の頃観ていたとき、つまり30年ぐらい前だけど、NHKの紅白歌合戦が始まる前に日本レコード大賞がTBSで放送され、そのまま大賞を受賞した人が喜びのう

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          My Favorite Things(4) シンプル × シンプルの奥行きについて。エシレバターとVIRONのバゲット・レトロドール

          紙と鉛筆と消しゴムを渡されて、リンゴの絵を描きなさいと言われたとする。 何十分、何時間か掛けてリンゴを描き上げたとして、その人の嗜好や力量によって仕上がりはずいぶん異なる。単に丸を描いたもの、ぐしゃぐしゃに塗りつぶしたもの、本物と見まごうほどリアルなもの、同じ条件で描かれた絵を集めて並べてみると、どれひとつとして同じものはないだろうが、ある程度の客観性を有しつつ、上手い、下手には分けられるように思う。 同じ紙と鉛筆と消しゴムから生み出されたものでもその差は歴然。殆どはその

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          My Favorite Things(3) セレンディピティとしてのスターバックス

          本を読んでいて気になるところに貼ったり、書類にメモを書く際に書類に直に書くのは躊躇われるときなど、付箋紙を使う。付箋紙はその色や大きさや形はさまざまで、ビジネスライクな矩形のものでさえ様々な種類があるが、ちょっと遊び方向に振ったものになると、様々なデザインやキャラクターなど凝った形のものもある。今や我々の日常生活に欠かすことのできない付箋紙は元はアメリカ3M (スリーエム)社のPost-It(ポスト・イット)という商品であり、「付箋紙」という名称は日本で展開する住友スリーエム

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          My Favorite Things(2) 個人が所有しうる最大かつ最も精密な装置について。Mercedes-Benz GLS400d

          「ハローCQ CQ ・・・」と無線機のマイクに話しかけると、それが電波に乗って遠くの人に届き、運が良ければ誰かが返答してくれることもある。それが私が中学の頃、趣味としてやっていたハムことアマチュア無線だ。 周波数によって、たとえばHFと言われる短波だと、思いもしないほど遠い地域や国の人とやりとりすることもあるし、春から夏にかけて上空100kmほどのところに出現するスポラディックE層という電離層の影響で、本来であれば空を突き抜けて遠くまでは届かない高い周波数帯、たとえばVHF

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          My Favorite Things(1) 同姓同名としてのMartin、高嶺の花のCommittee

          同姓同名、同じ氏名だけれど赤の他人というのがいる。山田太郎といった、いかにもありふれた氏名であれば氏名が被ってもしょうがないと思うけど、氏名を苗字と名前の組み合わせとして考えると、苗字は出現頻度の高い苗字だと被る可能性はあるし、名前は時代時代によって流行り廃りがあるようで同世代で同じ名前というのは案外多い。そういうわけで、ある苗字と、ある名前の組み合わせは、苗字と名前それぞれの出現頻度の積算で確率論的に同姓同名というのは、ある名前の場合はそれなりの高い確率で、起こりうる。

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