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なぜ3Dプリンターを使ってプリンを作るのか

初めまして、都と申します。学生で趣味はものづくり、好きなものは3Dプリンターと辛い食べ物です。最近3Dプリンターで出力したプリンの型でプリンを作る3D「プリン」ターをやっています(良いネーミングが思いつかない)。すこしだけバズったりもしました。シリーズものっぽくいろいろなプリンを作って、現在は5作品を公開しています(ヘッダーは処女作)


3Dプリンターを使ってプリンを作っている理由

なんでこんな奇行をやっているのか、ちゃんと理由はあります。ただ、こういったパフォーマンスは作り手の意図が見え透いた瞬間に萎えることがあるという僕個人の偏見から、話すタイミングを伺ってました。そろそろいいかなと勝手に判断したので、3Dプリンターを使ってプリンを作る目的について話していきます。その目的とは、

3Dプリンターの可能性を拡大すること

です。補足すると、3Dプリンターは年々スペックが向上してできることの幅が広がってきています。しかし、世の中はまだそのスペックや可能性を十分に引き出せていない気がします。

3Dプリンターはもっとすごくて、もっと自由なんだということを世間に知らしめて、ものづくり人口を増やしたいと思い、その方法を探り続けた結果プリン作りに至りました。

なぜその目的からプリン作りに至ったのか。そこに至るまでは、3Dプリンターでプロダクトのプロトタイピング、服やオブジェ、ゲームの武器を作ったりいろいろと模索していました。


きっかけは寿司

3Dプリンターの活用方法を模索する中、衝撃を受けプリン作りのきっかけとなったのが RESTAURANT SUSHI SINGULARITY(寿司の特異点)です。

フード3Dプリンターを使って寿司を造形する、気の狂った(褒め言葉)取り組みだと思いました。寿司がハニカム構造やオーゼティック構造となって出力されているイメージを見て「寿司ってなんだ??どこからが寿司でどこまでが寿司なんだ?」と自分の中の寿司の概念が崩壊しました。

この取り組みは3Dプリンターの可能性を拡大していると同時に、寿司という分野をアップデートしています。寿司2.0です。

3Dプリンターには他の分野をアップデートする力があると感じました。そして気づいてしまったのです。「3Dプリンター」という文字の中に、「プリン」が潜んでいることに……


発想はダジャレ

ダジャレというものは、全く関係のない分野や言葉を無理やり結合する、とても高度な言葉遊びだと昔から考えています。そこで、3D「プリン」ター。ダジャレにしちゃえば、突飛なことでも「うまい!」と受け入れられるので、3Dプリンターの魅力を伝える入り口にぴったりだと思いました。

しかも、「プリン」は様々な種類があれど、形にこだわったものはあまり見たことが無い、つまりはみんなの中でプリンという概念が固定されているということです。

壊すのにうってつけの概念だと感じ、新しい形のプリンの試作を始めました。お恥ずかしいことに人生でプリンを作った経験が無く、この取り組みをきっかけに初めて作ったのですが最初は失敗続きでした。うまく離型できない、離型できてもプリンが自重で崩壊する、型にプリン液が染み込んで異臭がする等々…… 

型の形状やレシピを試行錯誤しながら、なんとか望んだ形のプリンを作る方法を編み出しました。プリン2.0へのアップデート成功です。

2作品目 : 解像度を下げたプリン

まだ改善点はたくさんあり、制約も多いのですが現状はそこそこうまくいっています。形だけでなく味にもこだわっているので美味しいですが、食べ飽きたのでいつも研究室の人たちにおすそ分けしています。

SNSでの反応を見ていると「これ作りたい」「今度やってみようかな」というリアクションがちらほら見えて嬉しいです。他の人が作った変なプリンもぜひとも見てみたい。


3Dプリンターの可能性の更なる拡大

今後もアイデアがあればプリン作りは続けていこうと思うので、知り合いの方は暖かい目で見守ってください。

プリン作りの他にも3Dプリンターの可能性を拡大するようなアイデアを考えているのでいつか公開できればなあと思っています。

長々と読んでいただきありがとうございました。この取り組みをきっかけに3Dプリンターに興味を持ってくれる人が増えれば幸いです。

ラーメンのトッピング代にします。遠隔で僕のラーメンを豪華にしてください!!