ガーリックシュリンプが美味しい夜

こんばんは。今日もお疲れさまでした。

あの日、ピザが食べたくなりました。真夏の最中、ビールとチーズのピザが最高に美味しい夜でした。蜂蜜がブルーチーズと溶け合って、手をべたべたにしながら私たちはピザを食べたのです。

私たちはマッチングアプリで出会いました。LINEを交換して、おやすみの日に行った場所の写真や美味しいものの写真を共有する仲になったのです。

ピザもビールも最高に美味しくて、デザートまで食べ切った私たちは、駅に密接しているゲームセンターでなぜかプリクラを撮ろうと盛り上がったのです。

その街は学生が多くて、30後半の私たちはすごく浮いて見えました。10年ぶりくらいのプリクラは進化していて、何がなんだかわからなくて、あーだこーだ言いながら、制限時間切れになって、変な写真ばかりが上がってきました。お金の入れ方もやり方も全くわからない私たちは本当にワタワタしました。

出来上がったキラキラの写真に笑い転げながらも、彼はもらってくれませんでした。きっと、既婚かパートナーがいるのでしょう。そのパターンにはすでに慣れてしまいました。

ただ、次は昔ながらの喫茶店で、分厚いトーストを食べる話で盛り上がった私たちは次の約束をしました。彼には伝えていませんでしたが、その日は私の誕生日でした。彼に相手がいたとしても、その日盛り上がれればいいと思っていた罰が当たったのでしょう。

彼は１週間ほど連絡をとっていたものの、約束の3日前から全く既読が付かなくなりました。ブロックだと分かりました。それでも、細やかな期待を込めて、「既読にならないから、明日までに連絡が取れなかったら、今回の約束はなかったことにするね」と連絡したのです。

もちろん、既読はつきません。既読スルーする人なら思い切り怒れるのに、未読のままのLINEは虚しい気持ちだけをそこに置いていきます。

誕生日、私は最高にお洒落をして、プリクラをとったゲームセンターを擦り抜け、その街のクラフトビール飲み比べを一人で楽しみました。誰とも会わない食事ほど楽なものはありません。ガーリックシュリンプが最高に美味しい夜になりました。

今年の誕生日は何を食べようか？と密かに楽しみにしています。夏がやってきます。ビールの美味しい夏です。たこ焼き食べたいなと思っています。おやすみなさい。