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JKコンサル【第二話】「存在価値の証明。」

前回の「もし女子高生が人生コンサルタントだったら。」はこちらから。

望月レナは、契約書の署名が終わると同時に、パンケーキセットを注文しました。その選択に、星野は驚きの表情を浮かべましたが、彼女は自信に満ちた微笑みを浮かべていました。

星野は相談内容を決め、職場環境の悪さ、憤り、人間関係の悪さ、そして評価の低さについて、心の中で溜め込んでいたことを話し出しました。

「望月さん、職場の状況が最悪で、何もかもがうまくいかないんです。どうしたら解決できるんでしょうか?」

望月は真面目な顔で答えます。「星野さん、あなたが正しさを規範として行動しているのは素晴らしいことです。ただ、あなたの会社には、私みたいに利で動く人もたくさんいます。同僚が何を物差しにして行動しているのか、そこに答えがあるかもしれません。」
彼女の言葉に少し戸惑いながらも、星野は深く考え込んでいきます。望月は続けます。「星野さん、あなたは自分の価値について真剣に考えたことはありますか?自分に価値があっても、それを誰も知らないのであれば、無価値と同じです。まずは自分自身がその価値を見出さなければ、埋もれてしまいます。なぜなら、周りの人々は自分のことしか見ていないからです。」

星野は言葉に耳を傾けながら、自分の人生を振り返り始めました。望月の言葉は鋭く突き刺さり、彼は自己評価に疑問を抱きました。

すると、望月は優しく微笑んで続けます。「星野さん、もしも仲間のために思いやりの心を持って行動することがあなたの良いところなら、誰かの苦痛を取り除くことに注力することで、あなたの存在価値を証明できます。すると、星野さんのファンが増え、たくさんの人々から信用される存在になるでしょう。そうすれば、仕事が舞い込んできて、大きな仕事を任せてもらえるようになるかもしれません。今日のところは以上です。次回のセッションを楽しみにしていますね。」

星野は自身の存在価値を少しだけ見出すことができました。望月の言葉は彼の心に響き、自分の人生に対する新たな視点をもたらしました。

お会計の際、「えっ、3,200円!?」と彼は心の中で叫びました。スイーツ代に3,200円も支払うことを告げられた星野は、少し戸惑いながらもその額に驚きました。心の中で小さなパニックが広がり、目を見開いた星野は、まるで宇宙の広がりを見つめるような表情を浮かべました。

「パンケーキって結構な価値があるんだな。意外だった。俺もこのパンケーキみたいに思われているのかな。」

次回、「第三話: 道」では、星野慧が自己評価を見直し、新たな一歩を踏み出します。彼の人生はいったいどのように変わっていくのか、どうぞお楽しみに。

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