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車輪の下

魚釣り、川エビ捕り、スモモ落とし、じゃが芋の茎を焼く焚き火、おとぎ話、庭の水車。


大切なものが一つ一つ辞めになり、それらは何処かに行ってしまった。


なぜ彼は最も感じやすい危険な少年時代に夜中まで勉強しなければならなかったのか、なぜ飼いウサギを取り上げられてしまったのか、なぜ魚つりやブラブラあそんだりすることをやめることになってしまったのか。なぜ心身をすり減らすような低級な理想をつぎ込んまれたのか。なぜ試験の後でさえ休暇を与えられなかったのか。


クタクタにされた子馬は道端に倒れ、物の役にも立たなくなった。

欺かれ暴力を加えられた子どものあどけなく広げられた病と損なわれた魂のお話し。

教育者、指導者はかならず読んで欲しい秀逸の書物。

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