#4 『四畳半タイムマシーンブルース』
映画紹介という名目での読書紹介、いや読書紹介という名の映画紹介をしようと思う。その作品は『四畳半タイムマシーンブルース』である。
10月1日(土)、急遽、私は『四畳半タイムマシーンブルース』を観に行った。
一般料金1900円の映画が毎月1日は1200円で観ることができる。
また、『四畳半タイムマシーンブルース』は2022年9月30日(金)からの3週間限定全国ロードショー、しかも1・2週目は来場者プレゼント付きである。
森見登美彦先生の世界が映像化され中村佑介さんのキャラクター達が動き回る、これだけでも素晴らしい作品であること間違いなしであるうえにこのお得感。
果たしてこれで観に行かない理由があろうか、いやない。
立川のシネマシティにて最終上映回を選び、席はその会場で最もおすすめとされる席(ネット情報)へ、ドリンクホルダーには110円のキャラメルマキアートという最高のコンディションで久しぶりの映画を堪能した。
(はじめて訪れる映画館まで迷い、遅刻するかと焦ったり、ドリンクホルダーが見当たらず、もしやこのまま片手にキャラメルマキアートを持ち続けての映画鑑賞になってしまうのか、と束の間の絶望感を味わったのは内緒である。)
そんな素晴らしき映画『四畳半タイムマシーンブルース』は小説がそのまま映画になっているため、小説が先でも映画が先でも裏切られた気分にはならないだろう。可能であればどちらも楽しんでもらいたい。
僭越ながら、少しだけ物語のあらすじを紹介したいと思う。
舞台は夏の京都。熱帯地獄と化したおんぼろアパート「鴨川幽水荘」唯一のクーラーのリモコンが壊れた。原因は人の不幸で飯が3杯は食えるという小津がリモコンにコーラをこぼしたせいである。このまま灼熱の四畳半で生ぬるい麦茶でもって夏を耐えねばならぬのか。そんな絶望感極まりない状況下で突如として現れたのは、某アニメを思い出すタイムマシン。この予想だにしていない展開に、主人公「私」はひらめく。このタイムマシンでリモコンを取り戻そう。
果たして彼らに涼やかなる夏はやってくるのか、そして「私」の淡い恋心の行方は。個性豊かなキャラクターたちによるリモコンをめぐるタイムトラベルが世界破滅の危機へ、そして過去から未来への奇想天外な連鎖を巻き起こす。
(原案はヨーロッパ企画の上田誠。そこに古風な文体と独特な世界を創り上げる森見登美彦が加わったコラボ作となっている。)
まあ、私の紹介文などなくとも予告動画をみていただければ、そのおもしろさはわかっていただけるのではないだろうか。
気になる方はぜひとも観てほしい。なんと続映&追加上映という喜ばしいニュースが入っている。まだまだ間に合うぞ!!
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