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週末に感じた、わたしの小さなアップデート。

今日は公園でキャッチボールをした。何年ぶりだろう、キャッチボール。高校生のころの体育の授業で、やったなぁ。

自分のことを、あんまり運動が得意なほうだとは思ってない。幼稚園生のころから、足がつかない遊具(鉄棒やうんていや跳び箱など)がこわくてできなかった。小学校のころスイミングスクールに通ってたけどクロールの息継ぎができなくてあきらめたし、自転車さえ小学生ころから乗っていないという。。。

おとなになってからも、なにかの場面でスポーツの話になると「運動はまったくできません!」と断言してきた。しいていえばバドミントンが好きだけど、それ意外はなにもできた覚えがない。

そんな自分が、キャッチボールなんてできるイメージがつかないまま、公園にむかった。ちゃんと左手にはグローブもはめて、右手に野球ボールをもって。グローブでボールを掴むときの感覚も、右腕の振り方も、どんなかんじだったっけなぁ…とぼんやりした記憶のままだ。体育の授業では、出席番号のちかい女の子とペアを組んで練習してたっけ。あのとき、ちゃんとやれてたかな?

そんなことを思い出しながら、いざボールを投げてみた。右にむかって肩をひらいて、腕で弧をえがくようなかんじで…。あれ、意外とからだがうごく。

ボールが手から離れて、上のほうをめがけてポーンっと飛んでいった。そのまま前に向かって、すいーっと伸びていく。スパッ!と、相手のグローブの中に飛び込んでいった。

…けっこう届くじゃん!全国の女子のなかの、平均的なレベルくらいには達しててもおかしくない。それっぽく投げられていることに感動した。

そのあとも30分くらいキャッチボールをつづけていると、遠くまで飛ばすコツがなんとなく分かって、調子にのってひょいひょい飛ばした。スポーツって、コツが分かるとたのしいんだな。なんて、全国の小中学生がすでに理解していそうな感覚を、いまさらになって学ぶ23歳。

ぽーーーんっ、ぽーーーんっ、と思うがままに投げた。広い芝生の上で身体をつかうと、自分の身体とさらに仲良くなっている気分になる。

「きみ、以外とこんなこともできちゃうのね」という発見があってたのしい。自分なのに、まるで自分じゃないものを飼っているような感覚だ。いっつも座らせてばっかりでごめんね。PCやスマホばっかりいじってばっかりでごめんね。ほんとは指先だけじゃなくて、腕とか足とかも含めて、全部がわたしだったね。

ほんのちいさな体験でも、週末になにかを「できた!」と感じられるのはすごく良い。子どもの頃にはできなかったことも、大人になった今ならできていたりするのかもしれない。

そういえば最近は、あんまり自分を試すことをしなくなったような気がする。「たぶんできない」と決めつけて、そのまま行動しないことがよくあるなぁ。

昔の自分と、大人になってからの自分は、思ってる以上にちがう生き物。だからこそ「いまのわたしを、ほんとうに知っているのかい?」といつも自分に問いつづけたい。試すことを日常に取り入れていけば、今までの「できない」を、これからの「できる」にちょっとずつ変換できるはず。日々の小さなアップデートに、ちゃんと自分で気づきたのしめる生活でありたい。

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