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息子が急性散在性脳脊髄炎になって倒れた話

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息子が急性散在性脳脊髄炎を患い倒れた急性期から完治を目指している現在までの経過をまとめています
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#親育て

息子が急性散在性脳は脊髄炎になって倒れた話16

息子が急性散在性脳は脊髄炎になって倒れた話16

翌日の朝は、義両親の訪問に向けて準備をしたり、次男に声掛けをしたりしながら過ごした。

次男は半年前に義実家を訪れてはいたが、当時は生後半年。

その後は新型コロナウイルスの流行によりどちらの実家にも帰省していなかった。

保育園と自宅以外の場所は近場の公園やお散歩程度。

家族と保育園関係の人以外、長時間一緒に過ごしたことは一度も無い次男。

産まれてから3度目の対面となる義両親へどんな反応をす

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息子が急性散在性脳脊髄炎になって倒れた話15

息子が急性散在性脳脊髄炎になって倒れた話15

それからすぐに面会時間が終了した。

また来るからね。と約束し、強く抱きしめてPICUを後にした。

今日の反応は意識が回復したとは言えない。

脳波の乱れも改善していないし、手足は動いていたけれど、麻痺や後遺症、薬の副作用の問題だって出てくるのかもしれない。

今までの私なら色々考えては悩んだだろう。

でも、息子は懸命に生きようと足掻いていた。

生きる意志を感じられたのだから、私は信じて支え

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息子が急性散在性脳脊髄炎になって倒れた話14

息子が急性散在性脳脊髄炎になって倒れた話14

でも、信じるって決めたじゃないか。

そう自分に言い聞かせ、深く息を吸い、ゆっくりと吐いた。

まだ小さな身体だ。

倒れてから何日も様々な薬が投与されている。

それだけでも体には相当な負担だろう。

薬が抜け切っていない、という可能性もあるのではないか、と頭に浮かぶ。

「そうですか…。この後はまた鎮静剤の量を増やすのでしょうか?あ、あと免疫グロブリンはもう投与されたのでしょうか?」

朝に電

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