鑑賞ログ「白頭山大噴火」

20210830@イオンシネマ板橋

マブリーとハ・ジョンウとイ・ビョンホンが出る!観るでしょう。
好きな韓国人俳優の上位の御三方が出ているんだもの。初めてムビチケカードを買いました。ビジュアルを手元に残したくて…。

いつものように前情報は入れていないものの、ポスターとタイトルから白頭山が噴火する話ということはバッチリ分かるし、中朝国境にある白頭山が噴火して、てんやわんやするという、そのままの作品。

韓国にあって日本にない最大の国家的背景は違う国の同じ民族がいるということ。そしてお互いの交流はなく、いまだに休戦状態であるというあまり聞いたことない状態であるということ。やっぱりそこにドラマは生まれるんだよな。

そして、白頭山といえば…!朝鮮民主主義人民共和国(あえて正式名称)建国の父である金日成が抗日戦線を戦った地であり、偉大なる領導者金正日生誕の場。そこが大噴火するなんて、なんらかのメタファーを感じざるを得ないっ!興奮するね。鼻がフンフン言っちゃうな。

ハ・ジョンウは爆発物処理のスペシャリストながら除隊間近で臨月の妻を持つ韓国軍大尉、イ・ビョンホンは韓国軍に目をつけられ囲われる北朝鮮の元軍人、マブリーは大噴火を避けるため青瓦台に協力する大学教授を演じている。マブリーが誇る筋肉の出番は今回は残念ながらナシ。でも、マブリーのキュートさは健在だからちょっと安心。あと、ドラマ「ヴィンチェンツォ」で敵役のハン代表役で出演していたチョ・ハンチョルがハ・ジョンウの演じる大尉の上司として出演していたり、これまた「ヴィンチェンツォ」で政治家役をやっていたイ・ギョンヨンが出演していたり(この人どこかで観たなーと思いながら観てた)もする。

ディザスターあり、アクションあり、ブロマンスあり、夫婦愛あり、親子愛あり、笑えるシーンあり。やっぱりこの辺りの要素をうまく融合してきっちりまとめ上げていくのがすごい。
そしてこの作品を観て、元々セクシーだし美しい人だとは思っていたけれど、イ・ビョンホンはいい役者なんだなぁと改めて思った。「KCIA 南山の部長たち」の時も思ったけれど。ハ・ジョンウとわちゃわちゃするシーンも、泣きのシーンもきっちりやるけど、韓国軍の大尉であるハ・ジョンウからもらったお菓子を歩きながら食べるシーンが俊逸。あんな表情筋の使い方、日本の俳優でできる人いるのかな?それとも洋画だから素直に受け入れられるのかな?ちなみに、イ・ビョンホンは半ケツになるシーンもある。綺麗なシーンではないけれど、半ケツには変わりナシ。

ちょっと気になったのは、車から逃れたイ・ビョンホンが見つかるところ。見下ろすところに建物って建てるのかな?分からん。某国なら、銅像を見下ろす建物は建築禁止ににするぐらいのことやりそうな気がしてしまった。

韓国映画の好きなところはシリアスな作品でも、ほっとする笑いがあるところなんだが、この作品もやっぱり緩急があるのも良かった。ハ・ジョンウとイ・ビョンホンがワチャワチャしているシーンはずーっと観ていられるな。私もプリティープチって呼ばれたい。マブリーだけがコメディリリーフなのかと思ったけれど、3人がかっこいいシーンと笑えるシーンをを担っていたのもよかったな。あと、山場でタイマーが刻む最後の10秒が、劇中でもそのまま10秒の尺なのも個人的には良かった。そこだけスローとかになって妙に尺が長くなることが多いけど、いつもちょっと興醒めしちゃうんだよね。

冒頭から北朝鮮が核放棄に合意するというのがある意味トンデモ設定ではあるし、大噴火する白頭山を核爆発で止めるため、アメリカに引き渡されようとしている核を韓国から部隊を投入して盗もうとするっていう設定も考えてみれば漫画みたいな話だな。でもCGも作り物感を感じなかったし、大満足な作品だった。

しかし、なんでTOHOシネマズ池袋での公開がないんだろう…ということでイオンシネマ板橋で朝から観たのだった。

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