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鑑賞ログ「神々の山嶺」

220726@ヒューマントラストシネマ有楽町

正直アニメは基本的に食指は伸びない派なんだけれど、題材も絵も好きな感じなので鑑賞することに。
夢枕獏の同名原作をアニメ化。2016年に「エヴェレスト 神々の山嶺」として阿部寛&岡田准一主演で実写化もされたよね。そっちも映画館で観たな。いやー実写版はとんでもねぇ映画だった(私見)。どう観ても山じゃないところでのあべちゃんの真っ白大仏は忘れられんわ…。
そして本作。フランスでアニメ化されて、評価も高いらしい(鑑賞後調べ)。夢枕獏の小説をコミカライズした谷口ジローがフランスで絶大な人気があることが映画化につながったそう。本国フランスでは300館で公開されたらしい。すごいな、大作アニメだ。

雑誌記者の深町がネパールで見かけたのは、数年前に忽然と表舞台から姿を消した天才クライマー・羽生。深町は羽生の行方を追うと共に、エヴェレスト登頂の歴史を覆すナゾを追うことになる。なぜ人々は山を目指し、山頂上には一体何があるのかーという話。

90分の尺の中でテンポもいいし、実写化のガッカリした部分であるところの雪山のシーンは迫力もあるし、なんだろう…全体的にすごい分かりやすかった。
実写はもっと登場人物が多いというか、ごちゃごちゃしていたような記憶があるけれど、すっきりシンプル。
フランス人だからか?アニメだからか?
吹き替えだったけれど、舞台は日本だし違和感なかったな。
そして、やっぱり絵は好きな感じでよかった。
谷口ジローが大人気でアニメ化のわりには、絵柄はアップデートされたオサレ劇画風。さっぱりしたリアル感があって好きだな。
当然ながら、日本の情景が出てきて、ちょっと難があるところもあったけれど、まいいでしょう。

直接映画のことではないかもしれないけれど、タイトルと作品の内容に行間があるような気がする。
そこを実写版はねちっこく追っていた気がするんだけれど、今回はあっさり風味で観客に委ねられている感じが心地よかったな。

あんなに高い山に登る予定もないけど、やっぱりちょっと憧れちゃう(実写の時も同じこと思ってた)。

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