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鑑賞ログ「ナイル殺人事件」

220406@佐久アムシネマ

原作に特に深い思い入れはなく、推しのアーミー・ハマーの最後になるかもしれない作品のため鑑賞。

有名すぎる原作だし、説明は割愛。

作品は大きく分けて、プロローグ・事件前・連続殺人事件発生・解決・エピローグという5つのブロックがあるわけだけれど、もう少し解決ブロックが長くてもいい気がしたな。あら、「ポワロが何か気づいたわね」というところから、解決までが短いから、観ていて分かりやすいけれど。
推理をしていく過程は面白かった。あと、事件発生までの盛り上がりもいいな。前半のダンスシーンもいいし、全体的にゴージャスだし。衣装とヘアメイク、美術は全体的に好きな感じ。あとちょっとした旅行番組気分にもなれる。

金持ち女子役のガル・ガドットもゴージャスでいい感じだし、知識がないから恐縮だけれど、ちょっと気難しいおばちゃん役のアネット・ベニングの雰囲気も良い。あと今回初めましてのシンガー役のソフィー・オコネドーも魅惑的。「ダウントン・アビー」のグウェンであり、「グッド・ファイト」のマイアだったローズ・レスリーは鍵を握るルイーズ役。こんなところで会えるの嬉しい。あと調べてわかったけれど、第一被害者のリネットの元婚約者・ウィンドルシャム役はラッセル・ブランドだったのか!すごい見覚えあるけど、映画を観ている間は思い出せなかったけど、スッキリした!

ナイル川が登場するシーンも迫力があって、「ひゃ〜いよいよドラマが始まるうぅう!」という感じだったけれど、謎解きシーンでの顔のアップが多すぎてちょっと食傷気味。ちょっとテレビドラマを観ているかのようだった。

肝心のアーミー・ハマーは、まあまあ。エジプトのナイル川に浮かぶ豪華客船が舞台だし、全体的に画面が湿っぽい感じで彼は常に汗臭そう。そして、恋人の力を借りて差配逆玉の輿に乗る無職の男で頭は空っぽだけど精力はある、という役どころが似合っていた。
個人的にアーミー・ハマーの”さよなら公演”という意味ではもっとスタイリッシュなものが観たかったけれど、まあ仕方ない。眼福なのは変わりないし。
彼自身の身から出た錆とは言え、愛すべき「君の名前で僕を呼んで」の続編が製作されなかったことが非常に残念無念。今後演技をする彼が観れなくなるのは残念。ま、働かなくても生きていけるだろうから無理して働かないだろうな。

原作と同じかどうかわからないけれど、事件の本筋と直接関係ないエピソードが捩じ込まれているのをどう考えるかは一つのテーマだと思う。あとはこれまたちょっと強引に設定として現代性をねじ込んでいるんだけれども、それをどう考えるか…むーん。個人的にはあまりプラスを感じなかったかも。
教養がないのでアガサ・クリスティの原作を読んだことはないけれど、今回この作品を観たことでちょっとポワロシリーズを読みたくなってきた。イギリスのドラマも面白いらしいし。って、調べたらサブスクではないのか〜残念。まずは原作からだな。

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