鑑賞ログ「オールド」
210901@TOHOシネマズ池袋
あれ?シャマランってこんなに分かりやすかったっけ?というのが一番の感想。そんなにシャマラン作品を観ているわけじゃないけど…もっと内向きな作品を作る印象だったから、そういう意味では観やすくなったのかも。
作品の存在は知りつつあまり興味なかったけれど、シャマラン推しではなく設定推しのCMとガエルくんを久々に観たいなと思って観ることに。
設定推しで15秒のCMをテレビでやるってことは相当気合入ってるし、映画好きじゃなくても観やすいってこと。ということは多少シャマランが苦手でも、観て損にはならなそうだし。果たしてその期待は裏切られず、数年経ったら昼のテレ東でやっていても不思議じゃない感じだった(褒めてる)。
ネットで予約した高級リゾートにやってきた夫婦(ガエル・ガエルシア・ベルナル&ビッキー・クリープス)と2人の子ども。妻が病を抱えた夫婦はうまく行っていなく、この旅行が終わったら2人の決断を子どもたちに伝える予定で、最後の家族旅行になる今回の2泊3日だけは楽しく過ごすつもり。そんな親の不穏さを感じつつも、子たちは旅の開放感を存分に味わおうとする。だが、ホテルの親切な執事に案内された秘密のプライベートビーチを他の客と共に訪れると、意識を失った女性が海から打ちあげられ、おかしなことが次々と起こる。どうやらここは時空が歪み、人間は急速に歳をとっていくようだ…という話。
設定、面白い。ガエル君、ちょっと年取った。オチまでも含めて確かに面白い。ハラハラもする。けど、ちょっとグロかったかな…。画がグロいわけじゃないけれど、描く人間関係がグロいというか。色々なものを内包した作品で、社会的な要素もぎゅっと濃縮して描いていくし、さらに入子構造で人間の怖い部分を提示していくのもいい感じ。だけどなー。うーん。ちょっと意図的にグロくて悪趣味な感じがしたかなぁ。そしてちょっとご都合主義っぽい最後の展開も残念だったかな…。エンタメ作品だから、行間を期待するなと言われたらそうなのかもしれないけれど。
なぜ手紙にそれが書かれていたのかもナゾ。本来彼は誰と遊ぶべきだったの?むーん…。私、勉強が足りなかったかな。
あと、エンドロールでCOVIDって文字がいくつも見えた。コロナ禍で撮影された作品だったのかな。もしそうだったら、初めてかもな。あとあと、お姉ちゃんのマドックスを演じてたトーマシン・マッケンジーって「ジョジョラビット」のユダヤの子か。良かったです。ラッパー役のアーロン・ピエールもかっこよかったな。イギリスのシェークスピア俳優らしい。イケメン。
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