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シンクロニシティ!ライトワーカーの道!塔婆はゆれたの巻

1999年7の月、世界は終わるはずだった。
2020年世界は続いている。

還暦も近くなると、親しかった親戚、友人が 鬼籍に入っていく。

中には、気になる亡くなり方をする者もいる。
自分も例外ではなく、どうしても、行く末を知りたい死者がいた。

母方の叔父の藤二叔父さんは、子供の自分を可愛がってくれていた。
「○○、たばこ買ってきてくれ。」
といって、保育園児の自分に お金を渡す。

近所のタバコ屋で、わかばという銘柄のたばこを 買う。
店番の店のおばあさんに、褒められる。
          
スキップしながら帰り、叔父にお釣りとタバコをを渡すと 10円を
お駄賃としてくれた。
昭和30年代 初めての御使いは、だいたいタバコだった。

叔父のもつ天体望遠鏡ではじめて、土星を見せてくれた 。
宇宙に浮かぶ輪をもつ土星は、小学生の自分には あまりにも美しく
神秘的に見えた。

その後、叔父は結婚をしたものの、離婚。
ある寒い冬の日、品川駅で飛び込み自殺した。
私の手元には、死ぬ前に貰った天体望遠鏡が残った。

専業主婦で、霊能が得意のヒーラーの真理さんに 、思い切って、
叔父のこと、そして40年前、聖路加病院の医師で、湘南の海で
溺死した従弟のことを尋ねた。

私は、先祖のことには苦い経験がある。
1980年代 所属していた神道系スピ団体の除霊を受けた。

除霊で人生が好転する と発行する書物に書いてあった。
10万円だ。なけなしの金を出した。

30分で終わり、除霊師の口から出た言葉は 、
「先祖は、直系でも10代遡ると1000人いる。これからも
 時々受けなさい。」

本には、一回でよいと書いてあったではないか?
10万円が、1000人と言うことは、1億円かかることになる。
その後関係した宗教も 大なり小なり同じであった。

さて、真理さんは、嫌な顔一つせず、リーディングしていく 。
叔父に関しては、
「自殺ではありません。 よろめいての事故のようです。
 塔婆を菩提寺で書いてもらってください。」

従弟に関しても、
「この方も苦しんではいません。」
「のほほんとしてらっしゃいますよ。」
「悪いところにはいません。」

神仏の声の聞けない自分には、心から救いだった。

その年のお盆に、母方のお墓にまいった。
塔婆は、母が伯母に頼み 用意してくれたらしい。
塔婆とは、供養のために細い木の板で戒名や梵字、お経などが
書いてある。

墓石の後ろに、数本、塔婆がある中で、一目で叔父のものと
判った。
真新しいのと、 そして、その塔婆だけが、前後に揺れている。

数ある塔婆の中で、叔父の物だけが揺れている。
両隣の墓の塔婆も揺れていない。 本当に不思議だ。
風もないのに揺れている。

「あぁ、叔父は喜んでいるのだな。」と直感で感じた。

妻は、
「なんで、これだけ揺れているの怖い。」
と慄いた。

真理さんは、
「想い出し、気にしてくれただけで 供養になっていますよ。
 これで終わりましたね。」
と、優しく言った。

後日、真理さんは、
「除霊救霊の類は、父方母方の家系を一回すれば それで十分です。
 家系のヒーリングと言います。」
と語った。



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