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エッセイ『……鴎(かもめ)が、「女」という字みたいな形で飛んでいました。太宰治『人間失格』より』

こういう馬鹿馬鹿しいことをしているとほんとに楽しい。小説『アーンギェル Aнгел』のカッコいい可愛いプロモーション・ビデオを創りました。

ロシアのクールなハッカー達を描いた小説。ミステリー・コメディー。


15秒。YouTubeショート。音楽はK-pop、ATEEZの超ど派手な新曲。

動画プラスアニメーションで、思いっ切り派手なので、楽しいからぜひ観てください。ついでにスキもしよう!

P2 宇宙飛行士が手を振っている。地球がぐるぐる回っている。
P3 花が咲いて花弁が散って行く。「説明欄で読めます」

音楽にプロモーション・ビデオがあるのなら、小説にもあっていいと思うんですよ。映画にも宣伝用の短いプロモーション・ビデオがありますよね。

YouTubeショートだと、世界中の膨大な音楽が使えるので、利用しない手はない。クラシック音楽もかなりあって、これからもっと使いたい。


昨日から新しい小説を書き始めている。YouTubeで太宰治の『人間失格』の書評をやって、本当に小説の書き方というものが分かってしまったので、書いていて非常に楽しい。今度応募するのは、超純文学の文学賞だから、私にしか書けない、全然純文学じゃないものを書こうと思います。


それで、最近みんなのnoteに投稿された小説で、非常に気になったことがあるので、少し書いてみたいと思います。殆どみんながやっていると思う。

なぜか特に、文頭に現れる。

 今日行った品川区の説明会場の中で、集まった沢山の希望者と共にコーチの来るのを心待ちにしていた拓哉は、隣の椅子に腰掛けていたサラリーマン風の男に声を掛けられた。

例。

これはあるnoterさんが、実際に最近書いた小説を元にしています。内容は変えてあります。

これは冒頭です。なぜ冒頭なのか、それは分からないけれども、冒頭にくる。関係のない事柄を何故か繋げる。この一つの文章に下のような内容が詰め込まれている。

  • 今日行った

  • 品川区の説明会場の中で、

  • 集まった沢山の希望者と共にコーチの来るのを心待ちにしていた拓哉は

  • 隣の椅子に腰掛けているサラリーマン風の男に声を掛けられた


私だったらどう書くか。主語はなるべく前に持って来る。それが大前提。

拓哉は、沢山の希望者と一緒に座っていた。今日は、来たことのない品川区の説明会場で、会ったことのないコーチに会うのだ。緊張と期待を胸に秘めた拓哉は、隣に座っているサラリーマン風の男に声を掛けられた。

私ならこう書く。

こういう例は非常に多い。何故もっと簡単にして読者に伝わるように書かないのか? ものを書くのは、伝えたいことがあるからだと思うんですよ。だから分かりやすく書くのが、私は当たり前だと思うけれども、そうは思わない人が多い。

考えたんだけど、自信がないんだと思う。内容に自信がないから、変に文章を捻って、なんだか新しい書き方をしているような気でいる。

本当に自信があって、自分はこの小説で、これを人々に伝えたいんだー、みたいな自信があったら、シンプルに書く、主語を省かず、主語はなるべく頭に持って行く、関係のない情報は絶対一つの文に入れない。


こういうことって、誰も言ってくれない。自分で気が付いていくしかしょうがない。一つの方法としては、文豪の名作と言われる作品を読む。自分の一番好きな小説を何度も読む。感動する部分を書き出す。青空文庫にある小説なら、全部コピーして、検索をかけて、好きな部分を書き出すのも簡単。文豪の作品って思ったよりずっとシンプルで、思ったよりずっと描写も少ないということに気付くと思う。

文豪達は、四つの事柄を一つの文にする、ようなことは絶対していない。だからといって内容が古いわけでは全くない。百年経っても読まれている作品には、純粋に百年残っている理由がある。いつまでも新しい。私も学ぶから、みんなも学ぼう。


サークルに入るのも手かな。私はNEMURENUというnote内の文芸サークルに参加していて、四年もいると、かなり本音を聞かせてもらえるようになる。

どの程度の感想をもらいたいかが選択できます。ジャンルは不問です。



YouTube『百年経っても読まれる小説の書き方』
太宰治『人間失格』が人類の財産である理由。誰も言わない感想と文章の分析。


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