コーチングの講座では、まずなによりも「自己基盤」をしっかりすることが大事だよ、を知っていただいていますが、改めて自己基盤含め、自分を整えるということについて考えたいと思います。
自己基盤とは
私は銀座コーチングスクールの講師を務めさせていただいているので、銀座コーチングスクールでお伝えしている言葉をまずは記載すると、
自己基盤とは
自己理解(自分自身をよく理解している)
自己承認(自分自身に対し肯定的な思いを持っている)
自己開示(クライアントに自分自身を開示できること)
の3つから成り立っています。
※ここから先は私個人の考えをベースにした表現も含みます
●自己理解
自己理解とは、その名の通り「自分のことを理解している」ということになります。ここは簡単に言ってしまえば、自分の性格をよく理解している、ということになりますが、この意味の中には自分の良い所も悪い所もよく理解しているという意味が含まれます。「良い」「悪い」の判断は人によって基準が違うものです。基準が違ったとしても、自己理解の「良い」面と「悪い」面は50%と50%で存在しているのが最も健全な状態だと私は思います。
何故なら人間の「よい面」は逆に考えると「悪い面」になりえるし、「悪い面」は逆に考えると「良い面」になる得るからです。
例えば…
私は自分の「良い面」にいつも楽観的でポジティブに考える、という面があります。でもその一方で、楽観的であるが故に、慎重さやリスクヘッジが足りていないため、慎重な人よりも行き当たりばったりで失敗するという「悪い面」がよくあります。
私は自分の「悪い面」に大雑把すぎて細かな配慮が足りない、という点があります。その一方で、私自身も細かいことは気にしないので他者の小さなエラーには寛容である、という「良い面」も持っています。
このように考えると、自分の良い面も悪い面もまたそこから生じる反対の作用も含めて自分を知っている事。また同様に自分が陥りやすいバイアスのパターン(自分が持ちやすい色眼鏡のパターン)も認識している事が大切になります。
●自己承認
良い自分も悪い自分もすべてひっくるめて「自分はこれで良い」と思える事です。これは、自己理解(自分の良し悪しが表裏一体である)が深まれば深まるほど自分を承認できるものだと思っています。
どういう事かと言うと、自己承認ができない事の原因は自分の「悪い所」にばかり目がいってしまうから。でもその自分の悪い所を、もし消すことができたら自分の良い所も消えてしまうわけです。つまり自分の「良い」を活かすには「悪い」部分の存在が不可欠である、とうわけです。
また自己承認の根本的な考えに「自分は存在していることに価値がある」と思う事も重要です。過去に自分の存在を否定されるような経験を持っていると、自己承認を得るのが難しい事もあるでしょう。ここに関してはカウンセリング領域になってくるので私の専門外ではありますが、一つだけ思うことは、どんな人にでもその存在に意味のない人は誰もいないという事です。人は生きている中で必ず誰かに何らかの影響を及ぼします。これは自分ではなかなか知ることが難しい場合も多いのですが、人は知らないところで誰かに必ず何かを与えている。簡単な言い方ですがまずはココだけお伝えさせてください。
●自己開示
自分のことを理解し、自分の良い部分も悪い部分も認めることができた時、人はありのままの自分を他者に見せることができるようになります。
自己承認ができず、自分の悪い面(弱い面)を認めてあげることができないと、人はどんどん自分を守るための鎧を着ていくようになります。
自己基盤にプラスして…
自己基盤に加えて私は誰もが鍛えるとよいと思うものに「非認知能力」があります。これがあると人として大きく成長できます。
非認知能力とは…
ちなみに私は、基本的にコーチングとはクライアントの非認知能力を養う事だと思っています。これに関して詳しく書いた記事はこちら↓
だからこそ、クライアントの非認知能力を養るのがミッションであるコーチ自身もこの非認知能力を身に着けていくと良い、というのが私の考えです。
終わりなき追求
自己基盤もに非認知能力も、「ここまでいけばOK」というものではありません。だからこそコーチは自己研鑽を続けなければいけない、というのはコーチングスクールでも色々な方にお伝えしている内容です。今日の考察は読んでいただく方へお伝えしていると同時に、自分自身にも改めて言い聞かせている内容です。コーチングのテクニックやスキル、クライアントを見つけるマーケティング戦略を考えるのも大切ですが、降り触れて自分自身の自己基盤と非認知能力の見直すことが大切だと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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