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【Schooでの学び】ホームレス支援で誰でも働ける社会を。

■はじめに

近年、若年層や女性等、幅広い年代の方がホームレス状態になっています。
コロナ禍で仕事を失い、ホームレスになっている方もいるのではないでしょうか。
そこで、Home doorによるホームレス支援活動についてご紹介します。

1.ホームレス問題の現状

ホームレスになった一番多い理由は、学べる環境でなかったことだそうです。
家庭が貧困状態で学校にも行けなかった状況だったからです。
スキル不足の為、日雇い労働もできないのです。
貧困・教育格差問題につながることですよね。
住民票や電話番号の必要や外食代等の出費がかかる為、路上生活から脱出できない現状です。これに対し、ホームレスに対する制度や法改正が必要だと思います。
さらに、亡くなる人数は、年間で213人だそうです。(ホームレスが多い大阪の場合)。
ホームレス支援は、大きく分けて2つあります。
・夜回りでお弁当を渡す活動。
・炊き出し活動。(リーマンショック時だと年越し派遣村)。

2.Home doorによるホームレス支援策

Home doorは、新たなホームレス支援を行っています。

・どんな人でも働ける仕事が用意されていること。
生きていくためには、お金が必要です。お金を得るためには、働くことです。職を得ることはとても重要ですね。
7割のホームレスは、自転車修理が得意です。
それは、廃品回収や缶集めの仕事が生かせるからだそうです。
Home doorでは、ハブチャリ(シェアサイクルの進化版)活動を行っています。概念は、ホームレス問題と自転車問題(大阪2大問題)を一挙に解決することです。
ドコモバイクシェア等の企業と連携して活動を行っているそうです。企業にデットスペースを提供していただく軒先貢献でハブチャリの拠点となります。
今日、拠点地は、増えています。活動数は、約250か所だそうです。

・休める個室があること。
Home doorには、アンドセンター(ホームレスのための宿泊施設)を所有しています。バスユニット付きの18部屋です。川口さん(認定NPO法人Home door理事長)によると、寄付をいただきながら運営しているそうです。

・栄養のある食事ができるカフェがあること。
2021年6月にアンドセンターの隣におかえりキッチンが建てられます。キャリア支援の場としても活用するそうです。

■おわりに

ホームレスにとって一番大事なことは、働く場所を見つけることです。働くことで衣・食・住が成り立ちます。
非正規雇用でも派遣切り等で困窮し、ホームレスになった方もいることに驚きました。転職エージェントでもホームレスに対するキャリア支援を行うべきだと思いました。
人生、何が起こるかわからないものです。ホームレス問題は、他人事ではないと思いました。
大阪だけでなく、全国にHome doorのような支援を波及すべきだと考えます。

川口加奈 「”おっちゃん"たちに誇りを取り戻す ホームレス問題に挑む社会起業家が見つけた「働く意味」」『教養としての「社会課題」入門シリーズ』



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