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【3分で読める】人の「繋がり」がキャリアをひらく~マルチリレーション社会~

マルチリレーション社会とは、多様な繋がりを尊重し、関係性の質を重視する社会のこと。
人間関係(リレーション)の質や多様性と幸福度は相関関係にあると言われており、より幸福な人生を過ごすために、という点で記載させていただきます。(参考:https://www.works-i.com/project/nextgeneration.html

日本は、世界でも幸福度が低いと言われていますが、人間関係の希薄さも各国と比較して目立っています。

■リレーションタイプ(ベース性・クエスト性)

そんな組織における人間関係(リレーション)は以下2つのタイプ。

● ベース性
ありのままでいることができ、困ったときに頼ることができる安全基地としての性質
● クエスト性
ともに実現したい共通の目標がある、目的共有の仲間としての性質

リレーションとは、上記のいずれか、または両方の意味を持つものであると考えます。

働いている人のリレーションの持ち方分布

上図は25~64歳の就業者対象「働く人のリレーション調査」の結果で、コロナ以前の2019年に取った調査ですが、その時点でも4割の人はリレーションはなく、世の中的にはリレーションを持つことが当たり前ではなくなっています

この調査で、リレーションは個人のキャリアにも大きく関わっており、いずれのリレーションタイプも、キャリアの展望と優位なプラス関係が見れたそうです。

なぜリレーションがキャリアの見通しを明るくするのか?

人がリレーションを通じて、人生やキャリアを豊かにするための以下のような影響を他者から受けているとされています。

安心:精神的な支えや困った時のサポート
喜び:一緒にいるだけで感じられる喜びや楽しみ
成長:自分を成長させてくれる機会や情報
展望:これからの生き方や働き方を考える機会や情報

対話を通じた新たな気づきや価値観の創造など、新しい価値観を見出す創造的なやりとりが生まれることが、キャリアをプラスにすると言われています。

特に[ベース&クエスト・リレーション]タイプはこのやりとりの頻度が高いこと、率直でフラットな対話に近い「さまざまな意見を尊重しあえる雰囲気」がある割合が高いとされています。

■良質なリレーションづくりのための4つの行動

リレーションには以下のような4つの行動必要。

①ちょっとした手助けをする
⇒自己犠牲を避けつつ他者に与えることができる人が、よりよいつながりを作れる
②助言を求める
⇒助言を求めることは、相手に能力があると思わせたり、アドバイスを求めた人への好ましい感情を引き出す
③自分を振り返る
⇒自己を知ることにより、情報が自分に集まってくる
④自分を伝える
⇒自己開示は気持ちをすっきりさせたり、明確にする他、

間接的に相手への信頼や好意を伝え、他者との関係を深める役割を果たすことが明らかにされているリレーションを持ちやすいのは外向性が高い人ですが、上記4つの行動は、外交的でないが、ベース&クエストを持つ人の特徴のようです。

外交的・内向的にかかわらず、これらの小さな行動の積み重ねが自分らしいリレーションづくりに繋がっています。

まとめ

テクノロジーの進歩やコロナによる働き方の変化で自ら動かないとコミュニケーションが生まれない、コミュニケーションは取らなくても仕事はできるという社会かもしれません。

私自身、組織に属する・チームで働く意味・意義をつくるのは対話にあると感じることも多く、もっと様々な角度から対話の機会を増やし、皆さんのキャリアも明るいものになるきっかけになればと思います。

● ベース性:ありのままでいることができ、困ったときに頼ることができる安全基地としての性質
● クエスト性:ともに実現したい共通の目標がある、目的共有の仲間としての性質

心理的安全性を持ち、協働できる関係性。より良い組織・強い組織をつくるべく、小さな行動の積み重ねから始めて良いリレーションづくりを。

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