【339の出版よもやま話】本が手元に届くまで
こんにちは、339PLANNING広報の山田チャーハンです。
前回の記事では本の出版や流通における取次の役割についてお話しました。
取次は全国各地の書店へ本を流通させるために欠かせない存在だということがわかっていただけたと思います。
今回はネット上における取次のあり方や、本の流通についてお話しようと思います。
現在はわざわざ書店へと足を運ばなくても、ネット上の通販サイトで紙の本も電子書籍も買うことが可能です。
ネット上では実店舗とは異なり、取次を介さない本の流通ルートが存在するのです。実店舗とネット上の通販サイトでは本の流通にどのような違いがあるかお話したいと思います。
実店舗における従来の本の流通ルート
ネット上での本の流通ルートをお話する前に、実店舗における本の流通ルートについて簡単に紹介します。
まず出版社が取次に本を納品し、取次は納品された本を書店へと配本。書店はそれを店頭で並べて販売します。これが書店で本を買う私たちに最も馴染みのある流通ルートです。
インターネット上における本の流通ルート
ネット上の一般的な通販サイトでは、本の流通ルートは前述した従来のものと大きな違いはありません。配本先が実店舗の書店からネット上の通販サイトに置き換わります。
代表的な通販サイトとしてhontoが挙げられ、実店舗の書店と同じように紙の本を購入でき、さらに電子書籍も購入できます。
Amazon独自の流通ルート
通販サイトの中で独自の流通ルートを確立しているのがAmazonです。
2019年、Amazonは本の買い切り制度を導入しました。これは取次を介さずに出版社から直接本を買い取る制度です。買い切りとあるように売れ残って在庫を抱えても出版社に返品することはありません。
この制度により、取次にかかっていたコストの削減や、出版社からの納品日数の短縮が可能になりました。
出版社は在庫の返品によって赤字を抱えてしまうという心配がなくなり、Amazon側は本を買い切っている状態のため、抱えている在庫の値下げを自由に行うことができます。また、売れ残りを定価で販売する必要がないため、値下げによる在庫の売り切りが期待されます。
メリットばかりに見える買い切り制度ですが、取次を仲介しないことでこれまで当たり前だった再販制度や委託販売制度が形骸化してしまうのではないかと心配する声もあります。
ネット通販サイトの存在によって、本の流通ルートのあり方が変わりつつあることがポイントです。
広報として利用できるAmazonのKindle出版
Amazonが独自で行っているのは本の流通だけではありません。本の出版において独自のKDPというシステムを確立しています。KDPを利用すれば電子書籍の販売はもちろん、紙の本であっても1冊から印刷、販売が可能です。
通常、本の出版や販売には別途広報活動が必要ですが、出版した本がAmazonに登録されるため、検索によってユーザーに見つけてもらえる可能性が高くなります。
今日のポイントをおさらい
最後に今日のポイントをおさらいしましょう!
339PLANNINGでは出版による広報活動をサポートしています
339PLANNINGではAmazon KDPを使い、これまでの出版実績で培った経験をもとに出版による広報活動のサポートも承っています。
市場の大きいAmazonであればユーザーにみなさんの事業や魅力を知ってもらえる機会が増える可能性が高まります。
まずは一度、お気軽にお問い合わせください!