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愛すること、働くこと:2

   愛することは与えること。私は、
「子どもに与えたい!」
と思ったことだけ、与えていたのではないかと反省しています。それは親のエゴかも知れません。
 子どもを育ててきたつもりで、自分を育て直していた頃の話です。

子どもに教えているつもりが、それは親の学び直しでした。

 転勤で引っ越した所は、山間部に近い地域でした。子どもたちが通っていた小学校は標高630mです。小学校よりも高い地域から、急な坂道を転がるように、登校していました。
 平坦な道がないので、必要ないだろうと新しい自転車を与えていませんでした。友だちの🏠に遊びに行くのも、徒歩(小走り)でした。5年生の長男が使っていた自転車🚲は、小学生1年生になった弟のものになっていました。

 友だちの家まで片道3㎞程度の距離をいとわず、走って遊びに行きました。平地に住んでいたころと比べ、脚力に自信がついたのか、どんどん活動範囲を広げました。
 口うるさい私は、
「こういう時はどうするの?」
と、不審者や誘拐犯、熊🐻や猪🐗と出くわしたら、、、。などの対策(鈴を付けておく)も立てました。遠く離れたところに遊びに行くために、自転車が欲しいようです。子どもの行動が広がると、親が知らないことも増えてきます。

 言う事を聞かない子どもを叱ると、プイっと玄関から出て行きました。その後姿を見ながら、
「どうか交通事故にあいませんように。」
と祈りました。叱ったり祈ったりと、忙しい親業です。

 親は子に遠慮がありません。叱りたいだけ叱ることができます。私もストレスのはけ口のように、叱りました。
 未熟な人間です。子どもを思うようにコントロールしたくなります。愛する子どもを、自分のモノのように取り込んでしまいたくなります。

 だからこそ、親子の間には、気持ちのブレーキが必要なのです。

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願いは、叶えるもの

作ったものを売り物にするまでのこと。

 さて、子どもと始めたポップコーン🌽の販売です。今回は⑪⑫⑬⑭について報告します。

⑪祖母の販売権を期限付きで、使わせてもらう。手紙で依頼の連絡をする。
 私の母は、道の駅を立ち上げる時に進んで出資していました。地域の活性化のためにと喜んで話していました。野菜🍅🥦🍆や花💐🌹を道の駅で販売していたので、ポップコーン🌽も一緒に販売してもらえるようにお願いしました。
 電話📞で依頼し、手紙で内容を確認してもらいました。孫と祖母のやり取りですが、販売網を提供してくれる祖母への支払いが必要であると、経費にあげました。

⑫今までの経費や労力から、販売数と価格を考え、一袋に入れるポップコーン🌽のグラム量を設定する。
 まずは実費を計算しました。

現金支出~種代・チラシ代・ビニル袋・カード・シール・ひもなど
100均で購入したので、1200円で済みました。このころは消費税率が5%だったので、税込み1260円の出費でした。今は10%です。消費税は2倍に膨らんでいます。

親からの貸与~パソコンでチラシやカードの作成・デジカメ・プリンターの使用・ポップコーンの栽培から収穫、後始末(水やり以外は親まかせ)
パソコンの作業は楽しいようで、自分の名刺も用意していました。自分のビジネスだと考えていたのでしょうか。

 一番楽しかったことは、販売促進に向けて一緒に考えたことです。

⑬販売価格の決定と、販売促進のためにできることを考える。
 販売個数は100個が当初の目標でした。一つ100円で、1万円の売り上げを目指しました。しかしポップコーンの収穫は、台風の影響で折れてしまい、見込み数を下回りました。

 1袋に50g入れるとすると、100個で5㎏です。そんなに収穫できませんでした。一粒ずつ実を外しているうちに、親指の皮がめくれて痛い思いをしていました。
 結局、38個準備できました。


 ポップ作りと、商品名や生産者のチラシを作りました。商品の袋の中に、調理方法、おすすめの味付け(カレー味や、キャラメル味、バター味)などを記入したカードを入れました。伝えたい情報を絞って記載しました。

「〇〇〇農園」と、子どもが考えた名前を使って生産者を明確にしました。また、簡単な作り方を掲載することで、
「一つ買ってみようか。」(100円だからね)
と手に取ってもらえるようにしました。

⑭試作品を試食する。
🍿🍿🍿商品カードには、出来上がりのポップコーン🍿の写真と一緒に分量や作り方、おすすめの味などを記載しました。
 いろいろと試作すると、スパイシーなカレー味は大人向けなので、甘いタイプもおすすめしました。バターと牛乳、砂糖の分量が微妙で、毎回違う味わいになるキャラメルコーンは、レシピを記載できませんでした。

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この時代、ポップコーン🍿はなかった?

 今回のチラシやポップ作りを通じて、
ターゲットや目的を明確にする事
キャッチコピーから、商品の強みを訴える事
買い手の目線や行動を予測する事

などの重要性に気づきました。

 次回は、見えるお金💰と、見えないお金💵についてまとめます。


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