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されど3年、気付けば30年

 毎日の食材は、主に宅配を利用しています。宅配の受け取り日は冷蔵庫も冷凍庫も食品庫もいっぱいになります。見ていて安心です。災害があっても大丈夫なようにストックしていますがカップ麺はすぐになくなります。

 そんなある日、部活動の練習を終えた娘が、5袋入りのお菓子が1袋だけ残っているのを見て、
「◯◯兄ちゃんの分?」
と社会人1年生の長男の名前を言います。
「いやいや、お盆の帰省まで、お菓子一袋を残しておくわけが無いでしょう?」
と内心思いながらも、1人分余る事実をちょっぴり切なく感じました💧

まずは、3年


 「大学院で5年。」
そう考えていた長男ですが、コロナ禍で、苦しい?院生の勉強を続ける生活に2年で見切りをつけました。就職の道を選択した息子は、
「大学院で3年勉強すると思って、会社でスキルアップしていきたい。」
と言いました。転職するなどではなく、スキルを磨くという事を目標にしているようです。


 私自身は、転居・転勤を繰り返してきました。新しい仕事先へ向かう度に、心がけてきたことは
「とにかく1週間。次は3週間。そして3ヶ月、半年。1年。3年」
と、気持ちよく働き続けることを目標にしていました。スキルアップよりもなによりも、ここで必要とされるかどうか、毎日の働きぶりで評価されると感じていました。

 これらの節目ごとに、給料&仕事があることに感謝し、ご褒美を自分に与えていました。あまり好きではないけれど、アクセサリー💍を買ったり洋服👗を買ったりしていました。途中からご褒美は、消費をやめて投資にしました。国内や海外の債券や株券に変えました。節目を越えるたびに、気になる会社を選んで購入しました。デパートで洋服を購入するより、証券会社で株券を購入する方が、楽しい買い物の時間でした。今思えば、少しギャンブル気分でした。

 新しい職場に慣れる為に、周りを見渡しパワーバランスを観察します。パワーバランスというと、人事や役職、権力闘争のドラマのようなイメージですが、私が観察していたのは少し異なります。
 自分自身が働きやすい環境に整えていくことを目指してきました。そのための観察です。


1、私への影響力


 組織の中のポジションと私への影響力はイコールではありません。役職でなくても、現場で大きな影響力を持っている人がいます。その人が誰か見抜いて快適な距離を取ります。自分自身と似たタイプなら背中を追いかけ、ついていくことができます。しかし、そうでない場合は少しずつ離れる必要があります。影響力のある人はたいてい嗅覚が鋭いので、異質だと感じたら排除される恐れがあります。

誰と誰がつながっているのか。
誰と誰が何を話しているのか。
パワフルな人が、笑顔で近づくのは誰か。
困った時に相談されるのは誰か。
声が大きくアピールする人は、誰を見ているのか。

 その中で、私はどうすれば長く快適に働けるのだろうか考えていました。

2、仕事への姿勢


 次は、仕事に対する価値観です。
何を大切に思っているか。」
きれいごとと思われかもしれませんが、相手の利益を自分の利益と同じように大切にしたいと考えています。むしろ最初は相手のために尽くすこと、そうすれば結果として自分自身に還って来ると考えています。

 人の価値観は、言葉ではなく行動に表れます。普段、立派なことを言う人でも、自分のためだけに働いている姿を見ると、残念でなりません。全体を見渡し、困っている人に声をかけ一緒に雑務を手助けする人が、どの職場にも必ず一人はいます。そういう人には、こちらから近づいて、その生きる姿勢を学びます。コバンザメのように張り付き、真似をしたい気持ちになります。


3、モデルと出会う


 運が良ければ、仕事に対してだけでなく人として
「こうありたい。」
と感じる人に出会えます。私が今まで出会ってきた人は


①柔軟で強い意志を持っている人
②ポジションにこだわらない人
③自分の時間と同じように相手の時間も大切にする人


で人格者が多いです。こういう人は決して人のことを陰で揶揄しません。弱音を吐くことはありますが、、、。そして、いつの間にか役職に就いておられます。もちろんポジションへのこだわりが無いので、役職を選ばない場合もあります。

 真摯に目の前の仕事に向き合っておられる姿は、私の働き方・生き方のモデルです。

気付けば、30年

 社会人1年目の長男から考えると、30年は気が遠くなるような年月です。家庭に入っていた時期もあるので、足掛け30年ほどの社会人生活を送ってきました。

 昭和の時代には
石の上にも三年
と、言われてきました。しかし、ブラック企業で3年も我慢しては、命を失うことになりかねません。仕事はそれなりに大切です。ですが、命よりも大切なことなんてありません。生きていくための仕事なのに、仕事に命を奪われるなんてことは、あってはなりません。とはいえ、最近は私もストレスで、寿命を縮めているかもしれません。

これからは、3年ごとに

 今の勤務先で、5年勤めようと思っていましたが、最近は3年が限度ではないかと考え直しているところです。そう思うと残り1年半です。タイムリミットがあると、少し前向きに考えることができます。その時になってみないと分かりませんが、その次の3年間は、どこで何をするのか、今、計画中です。

 退職までは、踏ん張って働き続けようと思う反面、
「もうやめたいな。」
という気持ちが膨らんでいることも真実です。おそらくやめないだろう理由は、

〇二人の子どもの学費支払い
〇老後資金不足
〇体力の低下予防

の3つです。お金💴の事以外で、大事なことは仕事に行くという用事があることです。仕事に行くから、歩いたり喋ったりします。読書が趣味の私は、仕事がなかったら図書館でずっと座ったままで、誰とも喋らずに毎日を過ごしてしまうでしょう。
 会社が自分の居場所というのは少し寂しい気持ちですが、今のところ趣味がないので仕方ありません。多趣味の方を羨ましく思っています。

 子どもたちの学費支払いが終わっても、私は老後資金のために働いているでしょう。でも、どこで何をするのか3年ごとの節目にしっかりと見直していきたいと思います。

 それが、私の人生のスキルアップにつながるのです。
長男に胸を張って、そう報告できるようにします☺️

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