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『スギハラ・サバイバル』→こういうのを友情と言うのではないかと

友人って何なんだ、という、なかばボヤキのようなnoteを書いたばかりだからなのか、それに呼応するような小説に出会いました。

とはいえこの作品は、インテリジェンス小説です。金融に関わるかなり難解な用語が飛び交う内容です。

ですが、命懸けでポーランドを出てシベリアから日本に来たユダヤ人と、現地にいた日本人が少年期に巡り会い、少年期に育まれた友情が何十年が経過しても消えずにいる。
単なるインテリジェンス小説とは違う角度で私は読んでしまいました。
現代は命が危険にさらされる機会自体が少ないので、こういう境遇で友情が芽生える事はないでしょう。

少年期や青年期に同じ釜の飯を食い、体育会の部活動等で理不尽な思いを共有した場合は、通常とは違う感情も生まれるかもしれません。
ただ、私の場合、青年期の部活動でいちばん信頼していたはずの同期生から裏切りをくらったので、理不尽な思いをしたのは私ひとりで、同じ釜の飯を食った意識はなし。

5年ほど前、会社が何者かに乗っ取られそうになったときだけは社内に不思議な団結力が生じた気がしましたが、それまでの数十年間は社内の団結はゼロだったので、(小さな輪はいくつか残っているかもしれませんが)私はその輪から離れました。

結局のところ、めぐりあいの運に尽きるのかなと思いますがどうなのでしょう。

最後までお読みくださいましてありがとうございました。

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至ってごく普通のサラリーマンのつもりですが少し変わった体験もしています。