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みらい家庭科ラボ スタッフnote

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家庭科の先生のために立ち上げ2人の現役&元家庭科教師が運営する「みらい家庭科ラボ」のスタッフとして投稿した記事をまとめたマガジンです。
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2022年11月の記事一覧

家庭科の先生のためのアップデートセミナーを開催。11/19(土)。テーマは「授業と進路選択」問い作りがサブテーマ。よろしけれはご参加下さい。ご参加はこちらから↓ (17日も開催) https://mirai-kateika-update-seminar2.peatix.com

家庭科の先生のためのオンラインカフェを初開催します。先生方に気軽に参加し、立場や学校や地域を超えておしゃべりを楽しんでいただければと思います。ご参加はこちらから お願いします↓ https://onlinecafe-mirai-kateikalab.peatix.com/

「進路選択と問い」をテーマに家庭科の授業のアイデアをシェアした時間

1 シェアした時間とは? 「進路選択と問い」このフレーズを聞いた時、どんな問いかけを思い浮かべましたか?クラス担任や進路指導では先生と生徒の間では進路についての問いは当たり前に交わされるものかもしれませんが、これが家庭科の授業でとなるとどうなるのでしょう? この秋に立ち上げたばかりの家庭科の先生のためのコミュニティ「みらい家庭科ラボ」では、家庭科の先生を対象にしたアップデートセミナーをオンラインで開催し、ご参加いただいた皆様と一緒に授業のアイデアなどについて対話する時間を

遺品整理から考えた「学歴」と「時代の遺物」

親が子どものために遺すもの。 それはどんなものだと思いますか? それがどんなものであれ 親が現役で活躍している時は 光り輝いていて 「これを子どもに遺せば  子どもが豊かになるに違いない」 と思うものかもしれません。 でも時代が変わると 当時の輝きは色褪せ ただの”不用品”に成り下がる事も あるのだなあと 今、亡き母の遺品整理の一部である 大量の茶道具を整理を していて思います。 茶道は昭和の時代には盛んで 当時は茶道具も 高値で取引されていたそうです。 きっと親は「

家庭科のみらいのイメージ

みらい家庭科ラボを立ち上げてから一度まとめてみたかった未来の家庭科のイメージをまとめてみました。 家庭を持つ事が当たり前だった「家庭の時代」から「個の時代」になりつつある今、ずっと〈家庭科〉という科目の名前に違和感を感じて来たからです。 横文字満載でイメージを刷新出来るとしたら、私の家庭科のイメージは画像のような感じです。 薄い緑の付せんは今の家庭科の分野を書き出したものですが、大体網羅されていて、これら全体にSDGsやSTEAM教育、各種の思考法やコーチングやオンライ

コーチングカードと家庭科の授業

【授業とコーチングカード】 高校で家庭科を受け持っていた時 生徒達に人生設計について 考えてもらう時間がありました。 ”少しでも楽しく”と 〈人生すごろく作成ワーク〉を 取り入れていましたが… 「将来の事なんて分からない」 「イメージがわかない」と 戸惑う声がかなり聞こえて来て 本当に驚いた事を覚えています。 「何か自分の将来をイメージ出来る きっかけとなるようなものはないだろうか?」 そう思ってツールを探していた時に 出会ったのがP.O.Y.という コーチングカードでし

退職を決めた時:似た立場の誰かと話せる場の大切さ

11月の季節の風を頬で感じると 学校を辞める決心をした時の 事を思い出します。 11月の肌寒い風を受けながら 20年以上身を置いて いろいろな経験をさせてもらった 学校という現場から離れる決意は とても寂しく心もとないものでした。 80代になり足を悪くして 杖なしでは歩けなくなった 一人暮らしをしていた母の事が 辞める事を決めた最大の理由でしたが もし、あの頃、家庭科の世界で もっといろいろな先生達と つながる事が出来ていたなら もっといろいろな話を聞かせて いただく機会

低すぎた覚悟のハードル

時間は午前2時。 夕飯後の軽い雑談から入った 起業に向けての相談は すでに5時間を超えている。 すでに頭の中はパンパンで もう何も考えられない状況。 それでも息子は言ってくる。 「で、結局、お母さんは 何がしたいわけ?」 「は?ママを笑顔にするサポート?」 「一体、どんな笑顔?」 「え?優しい笑顔?」 「ぼんやりしてるな!!」 「どんな優しい笑顔なの?  ふんわり包み込むようなとか、  春のひざしのようなとか  イメージがわくような笑顔の表現で!!」 「本当に表現力が

新しい事を始める勇気と試し打ち出来る環境の大切さ

「よく僕らの前で 家庭科の授業なんか出来ますね」 「僕だったら、絶対無理!」 超進学校で名高い灘高で 初めて家庭科を受け持った年に 生徒のひとりから言われた言葉です。 今考えるととんでもなく賢い 生徒達を前に家庭科の授業をするなんて 「若気の至り」としか言えません。 変なプライドと 何とかなるかという楽観視。 そこに海外暮らしで経験していた 「このままで日本は大丈夫か?」 という変な危機感も相まって 勢いで引き受けてしまった という感じでした。 ただ、いろいろな気

いまどきの娘と学ばない母のYOUTUBE動画エピソード

「全然ダメやな」 「これっぽっちも見たいと思わへん」 「何もおもろないやん」 「これ見て何が楽しい?」 「そもそも動画の意味、分かってる?」 先日、他の先生と 立ち上げたばかりの家庭科の先生の コミュニティ【みらい家庭科ラボ】の ロゴやバナーのデザインを お願いする方に会わせてくれた娘と 打ち合わせの帰り道に 立ち寄ったお店で 母の作った動画を見て 娘が発した言葉の数々です。 実は以前から 「ちゃんと他の人の動画を研究して  どうしたら見る人に伝わりやすいか?  どうした

超多忙だった教師時代と先生に寄り添う場づくりへの思い

「夜20時は無理かも」 「帰宅してないかもしれない」 家庭科の先生のコミュニティである みらい家庭科ラボでセミナーを立ち上げ ラボで初開催する事になった時、 平日の夜のセミナーのご案内で 知り合いの先生に声をかけたら かえって来た返事です。 そこで思い出したのです。 教師時代のありえない程 忙しかったあの頃の事を…。 もう数十年前だけど フルタイムで 専任の仕事をしていた時 夜19時前に職員室を出る事が 出来た日は数える程でした。 帰宅は当然20時過ぎでした。 土曜日

母の死と心の奥底にしまった思い

がたん! クローゼットの整理中 大きな音がして落ちて来た箱。 「軽くて良かった。」 と安心し箱の中身を見て 思わず泣き出しそうになりました。 母と過ごした時間が急に よみがえって来たから。 〈まわり花〉という花のいけ方を 実家で教わった時の事。 その頃は母に教えてもらった事を ブログにのせて 少しでも暮らしの中の生活文化を 次の世代につなごうと 思っていたので 実家での花をいけるひとときは 貴重な時間でした。 料理下手で裁縫のセンスもなく 着物の着付けにも興味がなかっ

調理実習の指導で考えた事「見えない時間への対価」

「懐かしい!」 思わず声が出そうになった1冊の本。 在職中にお世話になった 家庭科の世界への恩返しの 気持ちも込めて 家庭科のコミュニティ運営を 始めるにあたり 改めて家庭科で使った教材を 整理している時に 出て来た「英語でかんたん和食」 という本です。 コロナ前 灘高に非常勤講師として 勤めている時 海外から生徒が短期で来る事になると 「英語の調理実習よろしくね」と 声をかけていただき 英語で海外の生徒達を対象に 調理実習をさせて もらう事がありました。 その時の献立