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退職を決めた時:似た立場の誰かと話せる場の大切さ

11月の季節の風を頬で感じると
学校を辞める決心をした時の
事を思い出します。

11月の肌寒い風を受けながら
20年以上身を置いて
いろいろな経験をさせてもらった
学校という現場から離れる決意は
とても寂しく心もとないものでした。

80代になり足を悪くして
杖なしでは歩けなくなった
一人暮らしをしていた母の事が
辞める事を決めた最大の理由でしたが
もし、あの頃、家庭科の世界で
もっといろいろな先生達と
つながる事が出来ていたなら
もっといろいろな話を聞かせて
いただく機会があったなら
辞める以外の選択も
あったかもしれません。

家庭科担当が一校に一人というのは
最近では珍しい事ではなく
その一人が非常勤講師である場合も
めずらしくありません。
そう私自身がそうだったように。

講師は研修などの機会も少なく
学校の中でも自分から
働きかけていかなければ
なかなか他の先生方と
話をする機会もありません。

ましてや教科の中身の相談や
個人的な進退の事などは
自分と似た立場にいる人で
相談出来る人がほとんどいないと
言えるかもしれません。

そんな先生方が
少しでも繋がりを感じる場があれば
少しでも不安を
分かち合える場があれば
きっと先生方の安心感も
仕事に向き合う姿勢や心持ちも
生徒達への影響も
大きく変わるはずです。

自分と似た立場の誰かの話を聞く
自分と似た立場の誰かに話を聞いてもらう
何かのアドバイスをもらえる

そんなつながりが持てる事は
先の見通しが不透明で
不安が蔓延している
今の時代にはとても大事
なのではないかと感じています。

そんなつながりを持てるように
気軽にどんな参加の仕方も可能な
家庭科の先生のための
オンラインカフェを月1回
「みらい家庭科ラボ」という
立ち上げたばかりのコミュニティで
ひらいています。

ご参加の先生方と家庭科ならではの
おしゃべりが出来ればと
楽しみにしています。

ここは年齢や経験年数や学校や
立場を超えてフラットでいられる場。

もし、お知り合いで
家庭科の先生や家庭科の先生を
目指している方などを
ご存じの方がいらしたら
よろしければ
「こんなイベントがあるみたい」
とお声かけいただけると
とてもありがたく思います。
どうぞよろしくお願い致します。

オンラインカフェも含めた
「みらい家庭科ラボ」の活動の
詳細は下記のサイトから
ご覧いただけます。〈終わり〉