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超多忙だった教師時代と先生に寄り添う場づくりへの思い


「夜20時は無理かも」
「帰宅してないかもしれない」

家庭科の先生のコミュニティである
みらい家庭科ラボでセミナーを立ち上げ
ラボで初開催する事になった時、
平日の夜のセミナーのご案内で
知り合いの先生に声をかけたら
かえって来た返事です。

そこで思い出したのです。
教師時代のありえない程
忙しかったあの頃の事を…。

もう数十年前だけど
フルタイムで
専任の仕事をしていた時
夜19時前に職員室を出る事が
出来た日は数える程でした。
帰宅は当然20時過ぎでした。

土曜日は午前中は授業で
午後は卓球部の部活や授業準備。
日曜日は試合の引率や学校行事の準備。

しかも
教諭1年目は部活の試合への引率と
初任者研修に加え
農業科勤務だったために
いろいろな行事も入り
休日なんかろくにとれない状態。

2年目は分校だったがゆえに
担任をはずれ
なぜか教務主任をする事になり
生徒指導部にも入っていて
さらに仕事は激増!

家にはほぼ寝に帰るだけでした。

さらに「僻地手当」が出る程の
場所に住んでいたために
スーパーに行っても
クリーニング店に行っても
誰か知り合いがいて
息が詰まるような日々の中
限界を迎えてしまい
その頃、企業勤めの主人に
海外駐在の話が来て
その話にとびつきました。

あんなに頑張って
ようやく受かった教員採用試験…。

夢と希望にあふれて
高校の先生になったはずだったのに
駐在員家族として
アメリカで暮らす事を選び
たった2年で退職していました。

帰国後、
一昨年退職するまでは
超多忙だった企業戦士の夫に
協力は期待できず
ほぼワンオペの育児だったため
学校現場に戻ってからは
非常勤講師として過ごす日々。

教諭にくらべて
ずっと楽なはずという予想は
大きくはずれ
出勤する授業日は
科目主任の雑務や実習準備など
やる事が山のようにあって
夕方遅くまで残って作業に
明け暮れる毎日。

つい2年前まで
そんな日々を送っていたのに
退職して日が経つと
先生という仕事が激務だった
そんな日々の事も
忘れてしまっていました。

今回、ラボで主催した
セミナーに参加していただいた
先生方にいろいろなお話を伺い
今の家庭科を取り巻くリアルを
わずかだけど知る事が出来て
そんな在職時の暮らしを思い起こし

・もっと先生方に寄り添える
・もっと先生方が安心出来る
・本音でいろいろな話が出来る

「そんな場にしていくには
  どうすればいい?」と
真剣に考えるようになりました。

スケジュールは決めるけれど
窮屈なルールにしばられず
その時々の流れにまかせ
先生方の今に寄り添い
少しでも役にたてる場に
していくために
オンラインカフェや
セミナーなどの先生方が集える場を
つくっていければと思います。

その中で
しなやかだけど力強く
「新しい風を家庭科の世界に
  取り入れるお手伝いが出来たら…」
そんな願いをこめて
みらい家庭科ラボの活動を
続けています。
1人でも多くの家庭科の先生方の
お役に立てればと願っています。
どうぞよろしくお願いします。

みらい家庭科ラボの活動の詳細は
下記のサイトからご覧いただけます。

〈終わり〉