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母の死と心の奥底にしまった思い

がたん!
クローゼットの整理中
大きな音がして落ちて来た箱。
「軽くて良かった。」
と安心し箱の中身を見て
思わず泣き出しそうになりました。

母と過ごした時間が急に
よみがえって来たから。

〈まわり花〉という花のいけ方を
実家で教わった時の事。

その頃は母に教えてもらった事を
ブログにのせて
少しでも暮らしの中の生活文化を
次の世代につなごうと
思っていたので
実家での花をいけるひとときは
貴重な時間でした。

料理下手で裁縫のセンスもなく
着物の着付けにも興味がなかった私。

家庭科の教師っていっても
母にとってはよくわからない
お金や消費生活、人生設計、高齢者問題
探究学習、グループワーク等ばかりに熱心。
料理上手で洋裁学校出身。

茶道や華道も師範の免許を
持っていた母からしたら
家庭科で悪戦苦闘していた
娘の姿にやきもきし
もっともっと
いろいろな事を伝えたかったに
違いない…。

母の最後は突然すぎて
その場にいる事は出来なかったけど
「これだけは、
あの娘に伝えておきたかった」
って何かを思ったのかもしれません。

今、生きている私は
父や母の最期を目の当たりにして
自分が生きている意味
問い直す日々を過ごしいます。

その中で
生きている間にやり残している事
心の底で本当にやりかった事は
何だろうと思った時、
浮かんで来たのが
家庭科の先生方のサポート」
でした。

ただ思いはあっても
気が引けて
とてもやり始める勇気は
ありませんでした。

なぜなら
・非常勤講師がほとんどで
 教諭経験が少ない自分には無理
・関西の学校しか知らず
 家庭科の先生方とのつながりが
 ほとんどない自分に出来るはずがない。
そう思い込み
心の奥底にしまい込んでいたからです。

そんな心の扉を開いてくれたのが
家庭科の先生のコミュニティを
立ち上げようと声をかけてくれた
一人の先生でした。

その先生は
・東京の公立で教諭経験が長く
・家庭科の先生方とのつながりがあり
・とても行動的で社交的
見事に私とは真逆の経験と性格の方です。

今は2人で「みらい家庭科ラボ」を
少しでも先生方のお役に立てる
コミュニティにすべく
文字通り邁進してます。

2人で始めた小さな小さな
コミュニティですが
それぞれの個性や持ち味を生かし
丁寧に育てていければと思います。

そこから
家庭科を本当に楽しみ
家庭科で未来を変えていけるような
先生方に羽ばたいていって欲しいから。

そして、さらに可能ならば
家庭科で社会に新しい風を
吹き入れて欲しいから。

みらい家庭科ラボでは
先生方のためのセミナーや
おしゃべりの場などを
定期開催し始めました。

一人でも多くの先生方にとって
心地いい場となって
いただければと思います。
どうぞよろしくお願い致します。

みらい家庭科ラボの活動の詳細や
イベントについては下記のサイトから
ご覧いただけます。
どうぞよろしくお願い致します。〈終わり〉