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緑のバラを見つけた、面倒くさがりのわたしの自炊が続いている理由


つい最近自炊を始めた。

一人暮らしを始めて早数年、自分の中で「自炊ブーム」が巻き起こることが何度があった。その期間は約5日間。要するに自炊が続いた試しがない。


よし!料理しよう!と意気込んでからの、うーんもういっかな、のスパンが究極に短いことと、自分で作る料理を美味しいと思えないことが原因だと思う。レシピを見ながらフィーリングで調理をする典型的な失敗パターンを繰り返すそんな私だけれども、ここ2週間ほど奇跡的にほぼ毎日料理をしている。


きっかけは最近買った「小松菜」。


ほうれん草みたいな野菜、それくらいの認識だったし、どうやって使うの?なんて思いながら、まあ安いし買ってみようって手に取ってみた。

いつもの如くGoogle先生に聞いてみる。どうやら「煮浸し」が人気っぽい。ささっと洗って、とりあえず根元切るよね、と早速根元をカット。


「え!?なにこれ」


思わず声が出た、現れたのは緑色の花。



衝撃。

まさにバラ、花、こんなかわいいものが隠れていたなんて!
料理を中断して大興奮!!



そのまま捨ててしまってもおかしくなかったけれど、何となく茎の部分の断面を見てみたんだ。すごい。


野菜っておもしろい!


そう思ってから積極的に野菜を買うようになった。実は元々野菜は好きではなかったし、あまり料理をしてこなかった面倒臭がりなわたしは馴染みが深くて調理も簡単そうなキャベツやレタス、トマトばかり買っていた。食べたい、というか食べなきゃといった理由で。(簡単そうもなにも洗ってそのまま出すくらいしかしていなかったけれど)


見れば見るほど野菜っておもしろい形をしてる。料理をしてこなかったわたしは、そもそもの野菜の形状なんて気にしていなかった。

小松菜がバラなら、それに似ているほうれん草はどうだろう?

早速翌日スーパーで一直線にほうれん草の元へ向かった。
ここは例の如くGoogle先生に「ほうれん草 レシピ」と調べてもらう。

予想通りほうれん草は「お浸し」が人気だ。実家でもよくお浸しが出ていた。レシピを見るのもほどほどにわたしの中でメインイベントである、ほうれん草の根元を切る作業に入る。どんな顔をしているんだろう。

「あれ、意外と普通」

ちょっと期待しすぎたかな、なんて少し笑ってしまった。


料理をしていくことで新たな発見があった、「料理すること」よりも「食材を見ること」と「食べること」が楽しい。

自分の作る料理をおいしい、と思えなかったのに、自発的に楽しんで作ることでどんな味であれ「おいしい」と思えるようになった。「楽しい」というスパイスがきいているんだろうな。

自炊が続かない、そもそもする気がない、そんな人がいたら、ぜひ「食材の面白さ」に着目してみてほしい。料理をする・好きという側面からではなく、食材って面白い・興味がある。そんな感覚から飛び込んでみるのも楽しいかもしれない。

そして、その野菜のルーツや生産者まで目を向けることが出来たらより楽しくなるのではないか、とわくわくしている。野菜の旬なんて全く気にしていなかったけれど、どうやら小松菜は冬が旬の野菜らしい。大好きな白菜も冬が旬の野菜、今から冬に食べる旬の野菜が楽しみで仕方ないし、旬の野菜を食べてみたくて「夏 旬 野菜」なんて調べている自分がいる。とりあえず栄養のために食べなければいけないかな、程度に思っていた自分がこんな風に野菜のことを調べていることがちょっぴり不思議でもある。

どんな食材と会えるかな、早くごはんを食べたいな、なんて思いながら毎日を過ごすことが最近とても楽しい。



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