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大阪都構想から豹柄のアイデンティティを考察する

こんにちは。イメージコンサルタントの古橋香織です。

11/1に大阪都構想の住民投票があるのですが、そのポスターを見てどうしても筆を取りたい意欲が止まらなくなってしまいました。

今、大阪はめっちゃ豹ですw

ほらほら、豹ですよ!!

↑ポスターが見られます。


投票の「票」と「豹」を掛けてます。

大阪らしい、なかなか面白いPR。このPRの手法を仮に東京でやったとしても、都民の心には刺さらないんですね。

なぜかというとみなさん既にお分かりかと思いますが、

大阪=豹柄

のイメージって、私たちの心に刷り込まれてるのではないでしょうか。ゆえにこのPR手法は大阪の人のアイデンティティを刺激するものだと思います。

一応私も小学校のうち5年間を大阪過ごしたのですが、やはり生粋の東京人からすると大阪の文化って独特で新鮮だった記憶があります。

幼子心に、

なんで飴に「ちゃん」を付けるんだろう。

とか、

モータープールってどんなプールなんだろう。

などと当時は真剣に考えてました。

話は戻りますが、大阪の豹柄ってこういうイメージが全国に波及してますよね。最近はここまでのおばちゃんは激減しているようですが、大阪の友達曰く「大阪のセシルマクビー(懐かしい!)は東京の店舗よりも豹柄アイテムが多く入荷してる」らしいです。向こうでは、豹柄は全然OK!豹そのものが描かれるとおばちゃん認定されアウトだとか、、、笑

このように大阪府民は豹柄への愛着があり、それゆえ豹柄に対する許容性は東の方より高めです。一方で東京の場合だと、豹柄のハンカチや小物を使うだけでも派手に見られてしまう傾向があります。

私自身も、秋冬から出回り始めるアニマル柄の洋服が大好きで、ファッションにも取り入れたりするのですが、豹柄(カッコよくいうとレオパード)を取り入れるときはあまり主張のない色でコーディネートして、そのアクセントとして取り入れることが多いです。

では、そもそもどうして大阪=豹柄になってしまったかというと、その起源は江戸時代にあるようです。

江戸時代の色彩文化は東西の差が結構はっきり出ていて、奢侈禁止令が発令される前は上方は鮮やかな色で溢れていました。その後、清貧を推進する幕府の圧力で一旦は落ち着いた色を着ていたようですが、上方の人たちの反骨心により、また鮮やかな色味が復活したそう。このあたりはチコちゃんが詳しく解説してくれていました。

一方で、幕府の拠点である江戸はシックで落ち着いた色同士の絶妙な合わせ方を楽しむようになりました。これを「粋」の文化といいます。詳しくは私のこの記事をお読みください。

地域によって特定の柄に対する愛着の度合いは違います。例えば岡山県のデニムやアイヌのモレウなど、その柄を見ると郷土愛、地元愛が湧き出てくる柄は数多くあります。

大阪では、昔のような全身豹柄おばちゃんは減ってしまったようです。ただ世界的に有名な豹柄が、大阪という特定の地域から高い愛着を持たれている理由を深く考察してみても面白いかもしれません。

最後に、大阪ではこんなアイドルグループも。


コンセプトは「絡んでくるアイドル」だそう。読むととっても元気になれるサイトでした。

こんな感じでファッションと地域性に関する考察もどんどんしていきたいですね。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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