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総務省「地方議会・議員のあり方に関する研究会」で言及された議員のイメージ

こんにちは、イメージコンサルタントの古橋香織です。

令和2年8月24日に「地方議会・議員のあり方に関する研究会(第8回)」が開催されました。そこで配布された報告書(案)に、ほんの少しではありますが議会や議員のイメージについて取り上げられていたため、今回はそれについて扱ってみようと思います。この記事、もっと早く書きたかったのですが忙しさにかまけて(言い訳)9月の半ばの投稿になってしまいました。


総務省の「地方議会・地方議員のあり方に関する研究会」のページはこちらです。

私が取り上げるのは、この文言です。


1 議会への住民参加のあり方

議会に対する住民の関心が低く、議員のなり手不足が生じている背景には、住民にとって、議会や議員がどのような活動を行っているのかが分かりにくく、その活動内容をよく知らないために、議会に対する理解・信頼が得られていないという面があると考えられる。住民の議会や議員の活動に対する認識を深め、その役割について十分な理解を得ていくことが重要である。

出典:総務省(2020)『地方議会・地方議員のあり方に関する研究会 報告書(案)』p8

前置きしますが、もちろん私の周りにも、

・定期的に活動報告会を開催したり、

・ほぼ毎日くらいの頻度で朝の挨拶をしたり

・高いスキルを用いて文章や映像で情報発信したり、

ということに力を入れている方はたくさんいますが、全員が全員そうかと言われるとそうではありません。中には公式HPをみると前回の選挙前で更新が止まっている・・・という人も。私も今は議員の方々向けにお仕事をしているので、地方政治や地方議会へのリテラシーは高い方だと思います(というか高くないとこのお仕事ができない)。ですが、前職である都職員時代よりも議会への距離は間違いなく遠くなったと思いますし、議会や議員が何をしているのかを知るためにはこれまで以上に、「見ようとする意思」が必要になるため、かつてのように自然と目に入ってくるものではなくなったことは大いに実感されるところです。

また、自治通信社が発行している「地方行政」にはこんな話題も。

◆地方議員のイメージに危機感

前段として、地方六団体が議員の位置づけや職務を明確化するよう要望を行っていることに触れた上で、

・職業としての認知度の低さ

・某氏の号泣会見

・謝罪の場が少ないことによるイメージ払拭の難しさ

などなど、地方議員が立たされている現状について述べた上、住民に与えるイメージが危機的であることが書かれていました。

出典:自治通信社 『地方行政 』 P20 2020年7月2日 第10976号

マスコミ受けするような不祥事や事件を起こした少数派の議員のイメージが他の議員のイメージに波及しており、「議員=怪しい」のようなステレオタイプが根付いてしまっているのも大変残念だなと思います。真面目に頑張られれている方は大変歯痒いです。「その辺は割り切らないとやっていけません」という声が多いのもなんだか悲しいです。

しかし昨今のコロナ禍により、自分が住む自治体が日頃の生活にどれほどの影響力を持つかということに気づき、首長や議員の発信した内容や活動そのものに興味を持った人も多いです。今、政治や行政の方を少しだけチラ見してくれる人の数は、普段より多いのではないかと私は思います。そういう時こそ、普段接する人だけではなく、新たに与えられたオンライン、これまでどおりのオフラインという手段を通じて、自分の新しい「ファン」作りが必要になってきます。住民と議会を繋ぐ架け橋が議員です。議員の活動の「見える化」のための「見せる自分作り」ができる人が、これから愛され、選ばれ、達成する人なのではないでしょうか。

コロナ禍は社会全体に大きな転換を迫っています。故に、議員や議会の存在を示すのは「まさしく今」なのではないかな、と私は思っています。




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