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不登校三年目の虚無。

スーパーの駐車場で空を見上げて
私はただただ虚無を感じていた。

息子の不登校はこの大気圏と同じ。
コントロールのできないことのひとつ。
大自然の前に太刀打ちできないのと
同じ無力さで、
息子たちふたりの不登校に
私ができることはなにもない。


自分で自分を動かすことができることに
もう一度気づいたならば
その時が息子があの部屋を出る
タイミングなんだろう。

その気付きに
私が参加出来ることは何もなく

もしも行動を私が急かしたならば
それは後退の一途を辿るだけだと
いやというほど思い知ったのでやはり

私はあの空に対し無力なように
息子に対しても無力なんだと
スーパーの駐車場でひとり

なるほど、、、と
無言で空を見上げて
改めて虚無る。



この虚無に何のコントロールもないことに
さっぱりとした気持ち。

一瞬、期待も反省も後悔も、
ふわっと消えて
まるで何もなかったかのように
気持ちが軽くなったけれど、

家に帰ると、それぞれの部屋で
それぞれのことを好きなように
やっている息子たち。

そんな彼らのために餃子を包む私を
ペットがじーっと見ていた。





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