映画宣伝は企画を考えるヒントの宝庫でした
2月8日に下北沢B&Bで開催された「この映画宣伝がすごい!2019 ~オスカー直前SPECIAL&洋画宣伝の未来を考える会」に参加してきました。
・この映画宣伝すごい!とは
主に海外映画が日本で公開されるときに実施される宣伝活動について、映画宣伝ウォッチャーの「ビニールタッキーさん」がランキング形式で発表するイベントです。
初めて聞いてきましたが、これがとても面白かった。映画公開までに向けたPR活動(来日やコラボ、吹替etc)が、作品ごとに色んな工夫が凝らされていて、普段企画を考える人にとって、映画宣伝はヒントになりそうなものがたくさんあったような気がします。
今回のイベントで個人的に印象に残った映画宣伝をいくつかご紹介します。
1.ドクター・スリープ
↑「ドクター・スリープ」公式サイト
ドクター・スリープの公開PRイベントでは、柳沢慎吾が登場し、ひとりシャイニングを披露したそうです。PRイベントの様子の動画がありましたが、めちゃくちゃ面白い。笑
2.ヘルボーイ
↑「ヘルボーイ」公式サイト
公開に向けたPR活動で、ヘルボーイが緊急来日してPR活動を行ったり、様々な企業とのタイアップも行っていました。色んな企業とコラボしまくり笑
極楽湯でサウナ試写会まで実施していたり。
来日後に、帰国キャンペーンも実施していて、プロモーションに隙がない。笑
3.バンブルビー
バンブルビーのキャンペーンはとにかくかわいい路線。キューピーとのコラボ、サンリオデザインのコラボカフェなどマイケル・ベイを払拭させるためのブランディングの仕掛けに余念がありませんでした。
4.ジュマンジ/ネクスト・レベル
ジュマンジ/ネクスト・レベルの吹替声優を務めたファーストサマーウイカが同作品のハリウッド・プレミア行きをかけて、ファーストサマーウイカがゲームをしながら英語に挑戦する企画も実施。先生役には厚切りジェイソンが起用されています。
ゲームでお馴染みの同作品が、ゲームともコラボをしていました。
5.IT/イット THE END"それ"が見えたら、終わり。
キティちゃんとコラボレーションをしたポスターや、
ITは27年ぶりの劇場公開、一方おそ松さんは27年ぶりのアニメ化という奇跡のタイミングでの両者のコラボも実施されていました。
激辛グルメ日本一を決める「KARA-1グランプリ」ともコラボ。
極め付けは、ペニーワイズに掛けたペニーワイフという謎の料理アカウントが存在。(イベントでもこのアカウントはどういう意図なのか謎というお話でした)
動画のところどころに、ペニーワイズっぽさが出てくる謎のアカウントです。
最後に
いかがだったでしょうか。上記には入れていませんが、映画宣伝では警視庁といった結構お堅いところともコラボしていて、映画宣伝は奥が深いなと思った2時間でした。
映画作品を知らない人でもこのような映画宣伝を行なっているのを見ているとどんな作品なんだろう…?と興味持つのではないでしょうか。
このイベントで紹介されていた映画作品は、様々なアプローチで作品に興味を持ってもらえるための工夫が凝らされています。映画は、他の業界・業種に比べて、長期的なブランディングというよりも圧倒的な短期決戦勝負。配給会社は、公開日までにいかに注目を集めて、公開初日からの3日間で動員できるか。劇場側が公開を続けるかどうか判断するまでたった3日間しかありません。
作品を当てるためのプロモーションを考える。普段企画を考える人たちにとっては、映画宣伝はヒントの宝庫ではないでしょうか。
そして、このイベントを聞いて、僕は好きな作品が公開されたら、その週末に観に行こうと思いました。
今回は、「なぜオスカーはおもしろいのか?」の刊行記念イベントでしたので、書籍も購入。明日は、アカデミー発表ですね。楽しみです。
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