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秋のおわりにお散歩へ。

みなさんは「六甲ミーツ・アート芸術散歩」をご存知だろうか?六甲ミーツ・アート芸術散歩とは、2010年から兵庫県神戸市にある六甲山という山で、毎年秋に開催される現代アートの展覧会のことである。

六甲山の自然とともにアートを楽しむ、まさに芸術の秋って感じのイベントで、開催されるのは今年で13回目なんだとか。

鮮やかなみどり色の広告にある「むこうで出会う、じぶんを知る」という文字を見たら、なんだかもの凄く足を運びたくなって、秋のおわりに滑り込んできた〜!ということで、神戸までお散歩に行った日のことを話そうと思います!

神戸までバスに乗って3時間、神戸三宮から六甲まで電車7分、そこからまたバスに乗って15分ほどで最初に着いた場所

六甲ケーブル下駅 !

ここは六甲ミーツ・アートの会場に行くための始まりの駅です。階段が芸術散歩仕様になっており、今から最高のお散歩がはじまるぞ〜!という気持ちにさせてくれた。ここから六甲山上駅までびゅーんっと登ることができます。

そのはずだった…

え…?なんと今回はケーブルカーの不具合により乗ることができなかったのです。とても残念。ということで、またまたバスに乗ることに!(ここまで乗り物酔いで吐く寸前の人)

ぐわんぐわんと山道を走るバスに揺られ、吐き気と戦いながら約45分、やっっっと六甲山の山頂に到着しました!

ここまで長かったー!(涙)

駅は有馬温泉に向かう人々で溢れていた。ぽかぽかのダウンを着て、構内で缶コーヒーを飲みながら楽しそうにお話しているおばあちゃん達を横目に、わたしは呼吸を整え、失った顔色を取り戻しながら歩きました。そして、階段を登った先には...

うわー!なんだこれはー!

ちょうど日が差し込み、編み込まれた糸たちがキラキラとしていた。目にした瞬間にここまで頑張って来た甲斐があった〜!と思えた。正直、この時は気持ちが悪すぎて六甲山の景色とかアートどころじゃないと気力を失いかけていたのでかなり救われた。

紹介が遅れましたが、これは 二ノ宮久里那さんの「Transience」という作品。編み方も違えば、太さも質感も違い、ボコボコしてる部分もあって、見れば見るほど面白い。落ちてる服や糸巻きがなんだか可愛らしかった。素材は廃棄素材を使ってるんだとか。

後から知ったことなのだが、Transienceは六甲ミーツ・アート芸術散歩2022のグランプリ作品らしい!そんなことも知らず、わたしはここで長いこと休憩を取っていた。おかげでしっかり調子を整えることができ、この後も楽しめました!

休んでいたのはこの場所
ずっとここに座っていたかったな
次に来た場所はここ!

ここは六甲ガーデンテラス内にある展望台 「六甲枝垂れ」です。犬島精錬所美術館などの三分一博志さんが設計しています。山の上に立つ一本の大きな樹がコンセプトなのだとか。六甲山はもちろん、天気の良い日にはここから大阪や神戸を一望できるらしい。

うーん、雲しか見えんな!

この日は晴れてはいるが、雲が多く、遠くの景色までは見ることができなかった。この雲を見ると自分が結構高いところにいるのがよく分かった。( そりゃ寒いわけだ!)

六角形の窓の正体はこれ!
近付くと思ったより大きい
幹はずっしり!

枝がドームを作っていたため、幹の周りだけ入れるとおもったら、なんと幹の中にも入ることができる構造になっていた。元気なったわたしはここを3週くらいグルグルと回りました!

中はこんな感じ!
ぐるっと1周椅子があり
まるでサウナのようだった
幹の中は筒状だった

光が射し込んでいるのに気が付いて、上を見上げた。こんなにも大きな樹であったことに驚いて、思わず「うわ〜っ」と声が出た。顔を下ろしたら中で整っている人達にすごい見られていて恥ずかしかった。

なんだここは...
えー!まさかの景色!しかも雲なし!
最高!となりここで少しだけ休憩をした
秘密基地みたいで落ち着く場所だった
お土産屋さんで買った珈琲を片手に
まわりの作品を見るためお散歩へ
珈琲はわたしにとって酔い止めのお薬
このスリーブ可愛かったな

次にいちばんの目的である「風の教会」へ。バスを降りると カーン、カーンっ と鐘の音が響いていた。

このトンネルを潜りながら、少し駆け足で建物の入口まで行った。

みえてきた!
うわぁ〜!
これが協会の入口!
どきどきしながら入りました
え!真っ赤なんですけど!

コンクリートのせいか、青色のイメージがある安藤忠雄さんの建築。会期中は真っ赤に染まっており、なんだか不思議な気持ちに。

これは大巻伸嗣さんの「そらのあな」という作品。大巻さんは風の教会をみたときに時間が止まっていると感じたそうで、この空間を生き返らせようと思ったのだとか。赤は血で、鐘の音は心臓を表しているのだろうか、なんて考えていた。

この真っ赤な空間で椅子に座って目を瞑ると、鐘の音が全身に振動してきた。この後、なぜか立ち上がれなくなって、またここで休憩をすることに。

風の教会でゆっくりとした後、また作品を巡りにお散歩へ。日が落ちて、少しずつ寒くなってくると、お散歩がおわる時間が近付いているのか分かり寂しくなりました。

この日は幸いにも天気に恵まれ、冷たい空気や秋の植物、色づいた六甲山からの景色たちに癒され、楽しいお散歩をすることができた。

作品を回りながら
この、かわいいスタンプを押せるのが
何よりもうれしかったかも。
最後に六甲山からの景色のおすそ分け


それでは、また

もーにんぐ、か

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