古着屋さんで自分の好きを思い出す。
先日、電子レンジで信じられないほどの激熱マグカップを生み出してしまった。鉄の塗装がされているので温めてはいけなかったらしい…温めたマグカップは屋台にある鉄板くらいの熱さだった。手に取った瞬間に当然ながら火傷をした。
あとは買ったばかりのコートが溶けた。家には寒さに耐えるための服があまりないので気にせず着ようと思ったが、溶けて穴の空いたコートはあまりにもださい。
このままでは今年もPatagoniaのフリースがわが家で1番あたたかい衣類になってしまう!でも、今から新品の冬用コートを買うのは勿体ない…最近はネットショッピングでお洒落な衣類が格安で簡単に手に入るけれど、何よりも情報量が多くて、良さそうなコートを探すのもなんだかんだで労力がいる。
「今までどうやって服を買っていたっけ…」
そんな話をたまたま連絡をしてきた友人に話すと「学生の頃は古着屋さんばっかり行ってたじゃん。」と一言。それなら試しに古着屋さんに行ってみるか!となりすぐに大須商店街に行った。
ところが服よりも店内の内装や什器ばかりが気になって仕方ない。今はやっていないけれど、売り場づくりをしていた時に、空間とか見せ方を意識するようになってからこの癖が付いたんだとおもう。店員さんに「何かお探しですか~?」って聞かれる度に「この什器は…おいくらで?」と服以外の質問をするので困った顔をされた。
どうにも上手くいかない服選び、というよりはコートを探しに行ったのだけど…欲しい服が見つかるときは一瞬で見つかるのに、見つからないときは本当に見つからないこの感覚がやけに重たく感じた。
迷いに迷って歩いていると、学生時代によく立ち寄っていたお店を見つける。入ってみると、柔らかい木材に溢れた空間にミリタリー系のお洋服がたくさん並んでいた。
こういうお洋服が好きでよく買っていたことを思い出す。気になる服を手に取ってみては、試着してを繰り返し、気が付けば店員さんとも仲良くなっていた。
色々と見たなかで、イタリア軍のブルーのライナーが軽いし、形も可愛いかったので買った!
古着屋の店員さんに「わたし、お姉さんみたいにミリタリー系のお洋服を着こなせる30歳になりたいんです。なんか羨ましいです。素敵ですね。」とお世辞かもしれないけれど、そんな言葉を伝えてもらえたことがうれしかった。
これも似合うと思います!こんな組み合わせも可愛いです!と、わたしの服選びに付き合ってくれたおかげでとても楽しかった。今まで店員さんとお話することは苦手で避けてきたけれど、今日は自然と会話ができた気がする。(名前くらい聞いておけばよかったなあ)
あとは、お気に入りの場所へはちゃんと戻ってくるし、好きな物ってそんなに変わらないよねって話をしたりもした。
世の中には自分の好きを認めてくれて、素敵と思ってくれる人がいることを知った。わたしは自分の好きなものを好きなままで、もっと自分らしく生きていいのかもと思えた日だった。
それでは、また
もーにんぐ、か
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