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ANCELLMというブランド

前回までで、自分の洋服好きの経緯などを整理し、結論として、
”洋服は身に着ける以上は、どこまでいってもリアルクローズであるので、日常を豊かにするには、価格の絶対値が高すぎない、あるいは当時や現在の用途を考慮して相対的に高価すぎない洋服を、そのプロダクトの背景を嗜みながら気負わず身に着けて、自身の印象の変化を楽しむのが、趣味として現実的であるという価値観”に至った中、自分の洋服観に合致するブランドに出会ったということでした。

今回は、そのブランドの話になるのですが、”ANCELLM”というブランドになります。

21SSからスタートしたドメスティックブランドで、ブランドのコンセプトは、以下のように公表されています。

「" 視点を変えた経年変化の提案 "
​着込んで馴染むごとにそれぞれの美しい表情になっていく事を新たなる価値観として提案していきます。
素材、加工など経年変化するという視点を持って選んだものを、熟練の職人の手によって形になったプロダクトを是非長くご愛用ください。」
                       (ブランドHPより引用)

詳細は、すでに紹介している方もいらっしゃるのではと思うので割愛させていただき、この記事では、私がANCELLMにはまった理由を紹介していきます。

最初に、端的に理由を表現すると、”他に見られないような素材や加工感にプロダクトとしても趣を感じる中、洋服のシルエットが、(主観ですが)洗練されていて、雑多に着てもなんかいいと思える雰囲気のあるものを高すぎない価格で販売されているから”となりますが、要素ごとに分解して補足してきます。

”他に見られないような素材や加工感”については、ブランド定番のダメージ系のスウェットやデニムに象徴される特徴ですので、いまさら説明するまでもないかもしれません。
ただし、少し補足すると、実は、厳選された素材や加工感がありつつも、意外とシンプルに見えるアイテムが販売されている点も魅力の1つだと思います。コーデをよく考えなくても意外と合わせやすいアイテムが実はあったりします。
(現在、クローゼットの半分以上のアイテムがANCELLMになりましたが、私自身、実はダメージ系のスウェットを持っていません(笑)。さすがに30代男性が、あそこまでのダメージ感があるものを身に着けるのは少し抵抗がありますね。。。)

上述のとおり、ブランド自体、他に見ない加工感を有したスウェットやデニムがまず注目されがちなので、意外と着目されない点だと個人的に思うのですが、②”単に素材感や加工感があるだけでなく、そこに意識されたシルエットが乗っかっていると感じられる点”も魅力の1つに挙げられます。

シルエット良し悪しについては、いささか主観が出てしまうところだと思われるので、賛否両論あるでしょうし、表現が難しいところですが、個人的な印象では、”スタイルが良くなくても意外と様になる”と考えています。

今でこそ少し痩せましたが、私がANCELLMに出会った頃の体型は、おおよそ身長180cm体重90kgの筋肉なしメタボ体型で、社会人のストレスで学生時代より15kg以上太ってしまっていました。
当時からオーバーサイズのトレンドがあったので、いくらか選択肢はあったものの、そもそも着られなかったり、着られたとしてもその印象に違和感を感じる洋服が多く、実は体型も要因となり洋服への興味が薄れていました。
(うまく言語化できずに歯がゆい中での推測ですが、ぽっちゃり体型から生じる野暮ったさと、ブランドの雰囲気とのミスマッチが起き、違和感が生じていたのだと思います。)
そんな中で、ANCELLMは、素材や加工感が比較的カジュアルでありつつも、その印象を緩和するような収まりがいいシルエットをしているように感じます。
これが、ぼっちゃり体型だった私でも、変にとがることもなく、意外とすっきりと身に着けることができた要因かなと考えています。

最後に、③”雑多に着てもなんかいいと思える雰囲気のあるもの”ですが、これが個人的に一番魅力を感じたポイントになります。

少し話はそれますが、これまで大層に洋服が好きだといいつつも、私自身、実は洋服の手入れが嫌いです(笑)。
(手入れが嫌いで洋服好きを名乗るべきではないといわれても仕方のないところですが、何せ超がつくほどめんどくさがりな性分なのでご容赦ください。)
リアルクローズである以上気負わず身に着けたいのもこの性格からきてそうな気がします。

話を戻すと、" 視点を変えた経年変化の提案 "のコンセプトからか、繰り返しになりますが、いい意味でのこなれ感のある素材や加工感が多い印象です。
手入れを几帳面に行わず、日常での使用感が多少なり残ったとしても、元の素材感や加工感が醸し出す雰囲気の延長線上であるので、違和感なく着用できるのだとと考えています。

これが、私の性格との相性が良すぎました(笑)。
多少、雑多に扱っても、洋服としての風合いは良くなっていくので、私にとってメリットしかなかったです。

ここまで、私にとってのANCELLMの魅力を語っていきました。
補足ですが、ドメスティックブランドにしては価格帯も高すぎないことも、魅力の1つです。気負いすぎなくていい点にも直結しますし。

一連の洋服の話はここでひと段落かなと思います。
次は何を書くことになるだろうか。。。

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