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わかりやすい人物相関図を作るコツと方法

マンガやドラマの登場人物たちの関係を表した図って、ついじっくり見ちゃいませんか?

主人公と敵対しているのは誰とか、主人公を取り巻く人たちの微妙な人間関係とかがうまく整理されていて、眺めていて楽しいですよね。

人間関係を図にした「人物相関図」は、自分で作ってみるともっと面白くなります。

今回、人物相関図をマインドマップツールを使って作ることにチャレンジしました。

作り方の手順やコツをお伝えしますね。

人物相関図はどんな場面で使える?


人物相関図が使える場面

人物相関図は、大きく分けて3つの場面で使われます。
 
エンタメ、学習、ビジネスです。
 
それぞれどのように活用されているのか、見ていきましょう。

エンタメ


アニメ、マンガ、ドラマ、映画などストーリーを楽しむものに登場する人物たちの関係を表すために、人物相関図がよく使われます。
 
話が長くなって登場人物の数が増えてくると、ストーリーの理解が難しくなってきますよね。
 
そんな時に人物相関図で関係性を確認すると、ストーリーをより楽しめるようになります。
 

学習


学習の場面では、歴史の勉強によく活用されます。
 
日本史や世界史を学ぶときに苦労するのが、とにかくたくさんの人物が登場すること!
 
複雑に絡み合った人間関係が、時とともに変化することでいろいろな事件や出来事が起きていきます。
 
歴史の教科書や資料集などで人物相関図を目にしたことも多いはず。
 
図で整理することで、理解を助けてくれます。

ビジネス


ビジネスの場面では、人脈を整理するのに人物相関図が活躍します。
 
組織が大きくなればなるほど、派閥などができて人間関係が複雑になっていきますよね。
 
自分の仕事を上手に進めたいと考えたとき、誰に相談すればよいか悩むこともあるでしょう。
 
人物相関図は、そうした悩みを解決してくれます。

わかりやすい人物相関図はどんなもの?

 
見やすい人物相関図には共通点があります。
作る前にポイントを押さえておきましょう。

人物相関図を作る際のポイント

主人公は中央


主人公やメインの登場人物は、図の真ん中に配置します。
 
色や大きさなどを他の人物と分けて目立たせると、わかりやすくなります。

メインは縦、サブは横


メインとなるストーリーに登場する人物は縦に配置していきます。
 
その他のサブ的な位置づけの人物は横に配置していくようにすると見やすいです。

敵と味方を分ける


対立する関係がある場合、敵と味方を分けてグルーピングしておきます。
 
配置で分けたり、色分けなどで表現していくと良いです。

人物相関図を作ってみよう

 
それでは、実際に人物相関図を作っていきます。
今回は有名な歴史上の出来事を題材にしました。

天下分け目の大戦「関ヶ原の戦い」で勝利した徳川家康は、どのようにして力をつけていったのかを人物相関図で整理していきます。

人物相関図の作成に使ったマインドマップツールは、無料で使い始められるのが嬉しい「エドラマインド」です。

手順1


人物相関図に必要なのは、登場人物!
 
ということで、まずは登場する人物をどんどん書き出していきます。
 
関係性をどうやって表すか決まっていないうちは、「フローティングトピック」を使うと独立させておけるので便利です。

手順2


だいたいの人物を書き出したら、分かりやすいところから関係性をつなげていきます。
 
デジタルなので、くっつけたり離したり、何度でもやり直しがききます。
 
これ、紙に書いて作っていたら何度も何度も書き直しが必要になって大変だろうな。
 
色を変えたり、矢印を駆使したりして、次のような人物相関図ができあがりました。

関ヶ原の戦いは、豊臣秀吉が亡くなったあと、徳川家康が率いる東軍、石田三成が率いる西軍に分かれて繰り広げられた戦いです。
 
徳川家康も石田三成も、どちらも豊臣秀吉の家臣であり、それぞれ力のある地位についていました。
 
石田三成と対立していた「豊臣恩顧武断派」と呼ばれる大名たちと政略結婚で結びつきを強くし、力のある他の五大老を弱体化させるなど、徳川家康がどうやって勢力を拡大していったのかがわかります。

ポイントをチェック


さて、わかりやすい人物相関図には共通点がありましたよね。
 
今回作った図が当てはまっているかどうか、検証してみます!

【主人公は中央】

関ヶ原の戦いの時の徳川家康の勢力拡大をテーマにしたので、主人公は徳川家康ということになります。
 
主要人物の石田三成と、ふたりを結ぶ豊臣秀吉の存在とともに、目立つ位置に配置できたのではないでしょうか。
文字を大きくして目立たせるのも、簡単にできて見やすくなります。

【メインは縦、サブは横】

ううーん、これに関してはなかなか難しかったです。
 
主要な人物は縦に配置し、そうでもない人物は横に配置していくのを心がけつつ、他の要素との兼ね合いを考えて作りました。


 【敵と味方を分ける】

今回は色で敵と味方を分けています。
 
実は文字の囲いの形も変えているのですが、やはり色の方がパッと見てわかりやすいですね。
 
「徳川家康がどうやって勢力を拡大していったか」を主題にしたので、西軍と東軍を配置で分けるよりも、徳川家康との関係性が分かりやすい配置を選びました。
 
もしこの図を「関ヶ原の戦いの西軍と東軍」を主題にするなら、左右できっぱり配置を分けると分かりやすいです。

まとめ

 
人物相関図を作ってみて感じたのは、ただ眺めていた時の何倍も関係性が頭に入る!ということです。

また、最初から一発で相関図の配置が決まることはありません。

「ここはこうした方がわかりやすいかな?」
「こっちをつなげた方が、図がスッキリするかも!」

など、試行錯誤を繰り返して完成します。

配置を変えたり、色を変えたり、何度でも修正が簡単にできるデジタルツールで作るのがおすすめです。

大好きなドラマの人物相関図を作って遊ぶのもよし!

勉強やビジネスに役立てるのもよし!

気になる人間関係を図にする楽しさ、味わってみてください。

今回使ったマインドマップツールのエドラマインドは無料で使えるので、試してみるのにぴったりです。


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