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23.車の恐怖-完-

食事も終わり、やっと帰られる…と思ったのも束の間、
もう終電まで僅かなのにも関わらず、パパは、2件目を誘ってきたのである。

時間が…という私の発言は、パパの大きな声でかき消され、
行きつけのバーに電話をしている。

しかし、コロナの影響で酒類を提供するお店は軒並み休業中で
中々、お店が見つからないようだ。

『帰らせて…』と心の中で何度も願っていた。
やっと、私の心の声が天に届いたらしい。

パパは諦めてくれ、駅まで送ってくれることになり
一安心した。

薄暗い駐車場に着き、交通費を受け取った。
『今日はありがとうございました』と気力を振り絞っていう私の頬をつかみ
パパはキスをしてきた…しかも濃厚なものを。
そして、ハイネックを着ていた私の首元から無理やり手を入れ、胸を直に触ってきた。

だから言ったんだ、
知らない人の車には乗ってはいけないって。

わかっている。そんなにバカではない。
だけど、パパ活って常識が通じないことがたくさんある。
それはパパ活という物自体、常識を逸脱しているから、
ある意味、治外法権状態なのかもしれない。

特に私の肌感覚だと、50代以上の男性は特にその傾向がある。

声を大きくして言いたい。


パパ活は誰も自分を助けてはくれない。
最悪殺される可能性もある。

甘い話題につられて、命を落とさないよう、
始めるときは覚悟をして足を踏み入れてほしい。

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