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「心」

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到達点への旅路の記録。 世界のstray sheepに捧ぐ。
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#あたらしい自分へ

「凄い」の閾値が下がると自惚れる

「凄い」の閾値が下がると自惚れる

 「頭でっかちになってるように思うの。あなたみたような人、何人も見てきたから。もっと自分を開いて出していかないと」と、入社して半年後に行われた人事部での新人面接で言われた。確かにそうだ、と感じつつも、希望を持って入社し臨床で結果を少しでも出そうと懸命に努力したつもりであったので、酷く心が打ちのめされた自分は押し黙っていた。
 「頭でっかち」「自分を出して」というフレーズで否定されると、それを払拭で

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浮遊した自己

学問すれば着地できるのか… 「私は生きていて、思考し、目の前の事象に何か思いや感情を感じている」という実感が湧かないときがある。これを「浮遊した自己」と呼ぶことにする。放心状態に近い。他人をレッテルで括って見下すことで自分が優等な気がしたり、普遍性や抽象度の高い学問的知識で「人間」や「社会」、「世界」を分かった気になって生きた心地を得たりしてみても、精神の口渇は満たされない。

 著者は医療従事者

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私は、人のために怒れる人間だったんだ

私は、人のために怒れる人間だったんだ

私は、人のために怒れる人間だったんだ トラウマではない、昔のことを思い出した。

 私が、中学生で野球部に所属していたときの話だ。チーム戦のような練習をしていたときだったと思う。幼馴染がピッチャーをして、私はその守備をしていた。確かファーストだ。当時の監督が腕を組んでベンチの前に立ち、大声でピッチャーに野次を飛ばしていた。

 なぜ同じチームの監督が、同じチームのピッチャーを貶しているのか全く理解

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私は厨二病

私は厨二病

厨二病を定義する 私なりの「厨二病の定義」を考えてみる。

厨二病;自意識の外に出れず、他者の視座を得られない者

 現時点では、これには2種類あると思われる。

1.(恐らく親から)ある種の抑圧を受け、無意識に抑圧された否定項をいく層にも持つ厨二病

2.(恐らく親がある種放任的で)抑圧を受けず(または受けても徹底的に抵抗し)、自分の欲望に忠実過ぎるほどに忠実で、それが故に他者の視座を得られない

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「トラウマ」という世界最大級の言い訳

「トラウマ」という世界最大級の言い訳

人は、認知的整合化によって「トラウマ」を言い訳にし、変化しないことを選ぶ これは、私の過去の「トラウマ」の一部だ。私は、今の自分を正当化し、変化しないことへの言い訳としてこの「トラウマ」を使っている。
 そうして、現実と自分の世界観を認知的に整合化し、今の「ダメな(と認識している)自分」は仕方のないもので、「オカシイのは外の世界の方だ」と自分に言い聞かせているのである。

 しかし、これは間違いで

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