no title【40】

痛いなぁ。
痛いなぁ。
からだも、こころも、痛いなぁ。

からだの痛みは、婆なんだから仕方ない。
自分で解していないのが悪い。

こころの痛みも、仕方のないこと。
クズな物体だし、ズタズタにされてもボロボロにされても、平然としていないといけない。

ヘラヘラ笑って、言いなりになり続けて。
自分の意見を必死に押し殺して。
傷付いてないフリをしなければならない。

でもね、一応人間として生まれて、感情を備えているんだ。
だから、それなりの感情は持っている。

けれど、何もかもバカバカしくなって。
さっさと飛べたら良いのにとも思うよ。

この世に要らないわたしだから、飛ぶしかないんだよ。
でもね、ビビって飛べないんだ。

このまま生きたって、ずっとこころをズタズタたにされ続けるのは分かっているのにね。

痛いなぁ。
痛いなぁ。

からだが、ずっと、痛いなぁ。
こころが、ずっとずっと、痛いなぁ。

こころが死んでいるのに、痛いなぁ。

痛い、という思いにどうやら慣れきってしまったみたい。

何回も何回もズタズタにされて。
何度も、こころが痛い、と感じているはず、なのに。

どうでもよくなった。
痛いなぁ、というより、またかよとただ我慢し続けるだけ。

苦しみと痛みしか、もう味わえないのかな。
そんなので生きる意味ってあるのだろうか？

痛いなぁ。
痛いなぁ。
こんな愚かで気持ち悪い、無能なクズのわたしがこの世で一番痛いなぁ。